工藤拓真 他
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この残酷な世界を、丸腰で生きることを勇気とは呼ばない。
それは、単なる無謀というものだ。
まず我々は、生き抜くための「武器」を持たなければならない。
『進撃の巨人』は、私たちに勇気をくれる。巨人にひるまず立ち向かう、その姿。壁の向こうへと踏みだす、その一歩。
あんな風に、絶望と闘う勇気が持てたなら……。
もちろん、私たちが生きる現実には、巨人や壁は見えない。しかし、私たちはとっくに気づいている。平気で人を傷つける「友だちという名の巨人」や、息苦しい「教室という名の壁」が、この世界に存在していることを。
現実はフィクションと同じぐらい、いやフィクション以上に、残酷だということを。
どんな人でも、たとえ幸せそうに見える人だって、「私だけの巨人や壁」が作りだす「私だけの悩み」に苦しみながら、生きている。
では、「私だけの悩み」を解決する術は、いったい誰が見つけてくれるのか ―― それは自分自身だ。学校や日常に潜む「私だけの巨人」を倒し、「私だけの壁」を乗り超えられるのは、自分しかいない。
本書は、『進撃の巨人』を舞台に、一筋縄ではいかない「私だけの悩みとの戦い方」を、エレンやリヴァイたちとともに習得するサバイバルブックである。
では、さっそく調査兵団の仲間たちとともに、悩みを駆逐する闘いを始めよう。