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【内容紹介・目次・著者略歴】
中世イングランド法の基礎であるコモン・ローとマグナ・カルタが、中世から近代へと時代を経ることで、どのように受容・変容したのか
【目次より】
序
第一部 イングランド法の形成
第一篇 成立期コモン・ロー研究に関する新動向 ファン・ケーネヘム及びミルソム学説を中心にしてのメイトランド学説批判についての覚書
一 はしがき
二 メイトランド学説
三 ファン・ケーネヘム学説
四 ミルソム学説
第二篇 マグナ・カルタ(一二ー五年)の歴史的意義
一 はしがき
二 封建関係に関する規定
三 裁判に関する規定
四 一二ー五年のマグナ・カルタの歴史的位置づけ
第二部 イングランド法の近代的変容
第三篇 判例を通して見たイングランド絶対王政期法思想の一断面 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件(一五五〇年)を中心にして
一 はしがき
二 学説整理 マクルウェインとホウルズワース
三 テューダー朝期の立法 ユース法
四 ウィムビッシュ対テイルボイズ事件
五 ランカスター・ヨーク朝下の判例
六 むすびにかえて 基本法について
第四篇 聖職者の特権の世俗化と聖域の崩壊 宗教改革前後のイングランドにおける刑事法近代化の一齣
一 はしがき
二 聖職者の特権の世俗化
三 聖域の崩壊
四 むすび
第五篇 星室裁判所素描
一 はしがき
二 起源
三 構成
四 訴訟手続
五 職務
六 廃止
付論 栗原真人氏の批判に接して
第六篇 マグナ・カルタ神話の創造
一 はしがき
二 前史 マグナ・カルタの成立・再発行・確認
三 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの無視
四 テューダー朝期におけるマグナ・カルタの復活
五 ステュアート朝期におけるマグナ・カルタ
六 むすびにかえて クックによるマグナ・カルタ神話の創造とその原因
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小山 貞夫
1936年生まれ。法学者。東北大学名誉教授。専門は、西洋法制史。
東北大学法学部卒業。法学博士。
著書に、『イングランド法の形成と近代的変容』『絶対王政期イングランド法制史抄説』『増補版 中世イギリスの地方行政』『英米法律語辞典 Koyama's Dictionary of Anglo-American Legal Terminology』など、
訳書に、フレデリック・メイトランド『イギリスの初期議会』ジョン・ハミルトン・ベイカー『イングランド法制史概説』フレデリック・メイトランド 他『イングランド法とルネサンス』フレデリック・メイトランド『イングランド憲法史』スタンリー・バートラム・クライムズ『中世イングランド行政史概説』ラウル・ジャール・ヴァン・カネヘム『裁判官・立法者・大学教授』などがある。