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【内容紹介・目次・著者略歴】
ギリシアの都市国家の歴史的発展に関する研究。エーゲ海の雄大な古代世界に展開するデーモスとコイノンの二つの国家理念の葛藤を描いた画期的業績。
【目次より】
序言
目次
序説 都市国家と世界帝国 「自治と自由」誕生のオリエント的背景
前篇 ポリス理念の形成と展開 デーモスからパトリオス・ポリーテイアまで
第一章 ポリス生成期のデーモスとアゴラ
第二章 テュラニスとイソノミアの間 植民運動の 'back influence' を中心に
第三章 クレイステネース改革とデーモス
第四章 前五世紀アテーナイ国家の一断面──ストラテーギアの発展に見る
第五章 アテーナイの「寡頭派革命」について ポリーテイア論の構成との連関
第六章 スパルタ混合政論の確立と展開 エプォロス職の位置づけを中心に
中間考察 ポリス理念史の岐路としてのヘラス連盟
はじめに──ポリス理念史の岐路としてのヘラス連盟
第一章 シェネドリオン考 「エイレーネー」の制度化とその限界
第二章 ストラテーゴス・アウトクラトール考
後篇 ポリス理念の拡大と変容 「コイノンとしてのローマ帝国」に至る
はじめに ポリーテイアとしてのコイノン
第一部 コイノン 拡大されたポリス理念
第二部 ヘレニズム王権とポリス理念
第一章 コイノンの立場より見たるアンティゴノス王朝の性格
第二章 セレウコス王朝に於ける植民運動と国家統一の問題
第三部 ローマ世界に於けるポリス理念
第一章 ギリシア=ローマ両国家理念の交錯 混合政論の推移に見る
第二章 ポリス市民の描くローマ帝国像 その前提と達成
結論 コイノンの発展のローマ的限界
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合阪 學
1937年生まれ。大阪大学名誉教授(文学博士)。元追手門学院大学文学部、大阪大学文学部教授。
著書に、『ギリシア・ポリスの国家理念』など、訳書にサルッティウス『カティリーナの陰謀』(共訳)などがある。