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【内容紹介・目次・著者略歴】
熊本藩の統治機構と官僚制の発達の経過、刑法史、商工業活動に対する規制と庶民の生活上の諸規制、横井小楠を中心とする肥後実学党の実像を明らかにする論文集。
【目次より】
はじめに
序章 熊本藩概況
一 領地と領民 二 家臣団 三 財政状況
第一部 統治機構と官僚制の整備
第一章 藩庁中央機構
一 時代区分および軍事機構と政治機構の関係 二 第一期 寛永九年から延宝八年まで四九年間 三 第二期 天和元年から宝暦元年まで七一年間 四 第三期 宝暦二年から寛政八年まで四五年間 五 第四期 寛政九年から明治元年まで七二年間 六 小括
第二章 町方、特に熊本城下町の統治機構
一 熊本藩における諸町の行政的位置づけ 二 熊本城下町の形成と発展 三 熊本城下町の統治機構 四 小括
第三章 郡村統治機構
一 郡村統治機構の変遷の概要 二 宝暦改革後の郡村支配機構の概要
第四章 統治機構の合理化と官僚制の整備
一 宝暦改革前の機構整備 二 宝暦改革およびその後の機構整備と官僚制の整備
第二部 近代的刑法の誕生と行刑史
第一章 熊本藩刑政の変遷
一 初期の刑政 二 中期の刑政 三 宝暦の改革と刑政 四 後期の刑政 五 小括
第二章 刑罰と行政罰の分離
一 仕置から刑罰の分離独立 二 郡方処罰権と行政罰体系 三 町方処罰の実態 四 小括
第三章 拷問について
第三部 藩民統制
第一章 商工業活動に対する規制
一 商札・職札制 二 問屋制 三 運上 四 藩内流通規制 五 藩外流通規制と国産仕立 六 物価・手間賃・給銀の規制 七 個別業種についての規制例
第二章 都市生活上の規制
一 取り締まり機構 二 種々の生活諸規制
第三章 農村生活上の規制
第四部 幕末政治史の一斑 肥後実学党をめぐって
第一章 天保期熊本藩政と実学党の誕生
一 伊藤石之助・大塚仙之助の乱 二 天保期藩政の実態 三 実学党誕生前夜 四 実学党の誕生 五 むすびにかえて
第二章 横井小楠と長岡監物
第三章 横井小楠覚書
おわりに
付 町方法令集
解題
凡例
「市井式稿」
「市井雑式草書 乾」
「市井雑式草書 〓」
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鎌田 浩
専修大学・熊本大学名誉教授。専門は、日本法制史。
著書に、『熊本藩の法と政治』『肥後藩の庶民事件録』『幕藩体制における武士家族法』などがある。