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【内容紹介・目次・著者略歴】
人生の輝きが見えるのは、誰なのだろう。どのような時に、人は世界の輝きを見、また自らの生の輝きを見ることができるのだろう。そして、その輝きの中に見えてくるものは、いったい何だろうか。本書は、人生のスタート地点に立った者が、孤独のうちに問う、「私とは何か」「生きる意味とは何か」「人を信じることができるか」という問題をともに考え、答えを探る。自らを苦悩の淵へと追い込む嫉妬心や恐怖心、優柔不断な心に向き合い、古来の哲学者・文学者の言葉を導きに、これら負の部分の構造をつまびらかにしていく。学生との対話を源泉として、折々に綴られた各章は、人との出会いの不思議な恵みを語り、読者を生の喜びへと静かに誘う。
【目次より】
はじめに
1 私とは何か あなたとは何か
2 私はあなたを信じる
3 生きる意味について
4 喜びの形と悲しみの形
5 優柔不断論
6 嫉妬の構造 夏目漱石の『こころ』における試論
7 恐怖の構造
8 犠牲と献身 トマス・アクィナスにおける展開
9 出会いと別れ
おわりに
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荒井 洋一
1949年生まれ。哲学者。東京学芸大学教授。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得。文学博士。専門は、西洋中世思想史、中世キリスト教哲学。
著書に、『人生の星の輝き』『教養の源泉をたずねて』 『アウグスティヌスの探求構造』など、
訳書に『アウグスティヌス著作集19/II: 詩編注解4』(共訳)などがある。