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【内容紹介・目次・著者略歴】
アンリ・ピレンヌ(Henri Pirenne 1862~1935)は、ベルギーを代表する歴史家。1886年からずっとガン(ヘント)大学で教鞭を執った。
大著『ベルギー史』を著し、自国の独自性を解き明かした。また、第一次世界大戦中は、ドイツ軍に抑留生活を強いられたが、収容所でも歴史の講義をして、ローマ帝国の解体からルネサンスまでをあつかった壮大なヨーロッパの歴史を描いた『ヨーロッパの歴史』になった。
西ヨーロッパの発生について、「マホメットなくしてシャルルマーニュなし」といういわゆるピレンヌ・テーゼでも知られている。大歴史家ピレンヌの生涯と学績を描いたの評伝の決定版。
【目次』
一 谷間の町
二 二人の恩師
三 旅の空
四 フランドルに移植されたワロン人
五 至幸の日々
六 至幸の日々(続)
七 占領下のガン
八 クレーフェルト将校捕虜収容所
九 ホルツミンデン民間人捕虜収容所
一〇 戦時下のイェーナ
一一 クロイツブルク独居
一二 国民の英雄
一三 ユクルの晩秋
一四 追想のアンリ・ピレンヌ
註
あとがき
参考文献一覧
佐々木 克巳
1931~2013年。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は、ヨーロッパ中世史。成蹊大学経済学部教授を務めた。
著書に、『歴史家アンリ・ピレンヌの生涯』
訳書に、アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ』(共訳)
アンリ・ピレンヌ『中世都市 社会経済史的試論』『古代から中世へ ピレンヌ学説とその検討』(編訳)エーディト・エネン『ヨーロッパの中世都市』アンリ・ピレンヌ『中世都市論集』 アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパの歴史 西ローマ帝国の解体から近代初頭まで』エーディト・エネン『ヨーロッパ都市文化の創造』などがある。