優奎日伽 他
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「怜くん、ゲイだよねッ!?」
大石梓は、兄の翔と高校の同級生である南条怜が代表を務めるデザイン事務所で働く24歳。
梓の兄と怜は高校の頃から付き合っており、怜も梓を妹のように溺愛し、梓も美しく優しい怜を慕っていた。
実は、その怜は大企業である南条グループの御曹司であったが、カミングアウトして後継者から離脱し事務所を切り盛りしていた。
そんな二人から超絶に溺愛されている梓の悩みは、翔と怜が過保護すぎて、梓に近づく男を片っ端から切り捨ててしまうことだった。
おかげさまで梓は24歳になっても恋愛経験ゼロのまま。
とことん梓の恋を邪魔してくる兄たちにしびれをきらした梓は、ある日、兄と大喧嘩して飛び出してしまう。
訪れた写真展でカメラマンの城田と出会った梓は連絡先を交換する。
優しい城田とのやり取りに浮足立つ梓だが、二人で飲み行った帰りに繫華街で偶然怜と遭遇して……!?
焦った梓は城田を置き去りに逃げ出すが、あっという間に怜に捕まってしまう。
すると、なぜか路地裏でいきなり壁ドンをお見舞いされ、その美しい顔が色香を放ちながら迫ってきた--!?
「無防備な顔で男に笑い掛けるって、何かの冗談?」
兄の恋人で、ゲイであるはずの怜が梓に向けているのは、間違いなく嫉妬の怒りで――!?
(……目の前にいる人は、一体だれ?)
「アズちゃんがどんなに泣こうが暴れようが、僕は君を抱くよ? なかったことに出来ない様に……ね」
梓はそのまま怜のマンションに連れていかれ、予想もしない展開に状況を受け止めきれない梓と、どんどん激しくなる怜の執着。
『うん、ちょっと落ちつこっか?~訳アリ副社長に捕まって溺愛執着されてます~(6)』には「梓、古巣に帰る」~「梓、ビビッて逃走する」(前半)までを収録