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“薬は毒”“処方で金儲け”とか言う以前の大問題だ!
患者には処方しながら、自らは薬を飲まない本当の理由
「薬漬け医療」の裏側で、患者には薬を出しても、自分では飲まない医者の存在がある。
これは「薬は毒だから飲まない」
「どうせ医者は処方するだけ儲かるから」
といったことだけで語られがちである。
だが本当は、臨床・研究・教育を司る医学部、検査基準を作る厚生労働省、新薬を開発する製薬会社といった薬漬け医療を生み出す現行の制度、さらには患者に薬を出さねばという強迫観念といった医者を取り巻く環境がそうさせているのだ。
一方で、医者は職業がら患者や老人の死と向き合う機会が多いことから、「薬を飲んでまで長生きしたくない」「自分や家族には飲ませたくない」と内心思っている薬嫌いの医者も多いのも事実である。
本書は、老人医療に携わり多くの患者の実態を知り、『医学部の大罪』『だから、これまでの健康・医学常識を疑え!』などの著作がある著者が、多くの医者があまり語りたがらない「薬を飲まない本当の理由」を解き明かすことから日本の薬漬け医療の実態に迫る最新刊。