一ノ瀬香子 他
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公爵令嬢で王太子の婚約者であるルナビア・ルクレシアは、ある日前世の記憶がよみがえり、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したことに気がついた。
もはや婚約破棄は避けられないと諦め、せっせと追放先となる修道院の環境改善などに取り組みながら、いよいよ断罪の日を迎えた。
予定通り婚約破棄され、王太子にあらぬ罪を着せられているところに口を挟んできたのは、兄の親友で幼馴染のウィリアム。
庇ってくれるのかと思いきや、ウィリアムの口から出たのは……。
「ルナビア・ルクレシア公爵令嬢は『救国の転生者』だ」
この国では、過去王族に婚約破棄された令嬢の全員が国の発展に大きく貢献し『救国の転生者』と崇められる存在になった歴史があった。
王太子から解放されて喜んでいたルナビアだが、ただの幼馴染であるウィリアムはなぜか大喜びで突然押せ押せ甘々になって――!?
周囲の過剰な期待や歴史上の転生者たちの偉業に振り回されながらも、ルナビアはなんとか穏やかに暮らそうと奮闘する。
※電子限定書き下ろしエピソードあり
『悪役令嬢に期待しないで!~幼馴染の溺愛についていけません~(4)』には「第四章 一.甘いお茶会と暗い影」~「第五章 一.ルナビアの憂鬱」までを収録