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結婚相談所でバリバリ働いていても、自分の結婚のほうはちょっと考え中。
そんな日常を送る羽鳥亜津紀にも、意中の人がいないわけではない。
知り合って5年になる槇野一太郎は、
エリート・サラリーマンを辞めてログハウス作りの専門家になった男だ。
仕事にやりがいを感じているらしく、亜津紀と会ってもどこか素っ気ない。
勿論、将来について話し合ったこともない。
このままお互いに、なんとなく年齢を重ねるだけなのだろうか?
長いあいだ停滞していた2人の関係は、しかし嵐の夜に大きく動きはじめるのだった。
巻頭におさめられた短編「男はいつもロマンチック」は、心の機微を描くラブストーリー。
以降には、ひょんなことから恋愛の行く末を予知できるようになった女性・星川ありすの物語「アリスの部屋」他を収録。
全部で6つの短編がお楽しみいただけます。