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「あたし、死んじゃったの、灯さんがあまりも冷たいから・・・」、「本当に・・・本当に好きだったよ灯さん」・・・真夜中の電話の後、みのりが姿を消した。
そんなある日、とある河川敷で黒焦げになった女性の遺体が見つかる。
ニュースは女性をみのりではないかと報道していた。
現場に来た灯は同じく現場に来ていたみのりの同級生から、みのりがある日、男に追われていた通りすがりの外国人女性に助けを求められていたことを知る。
俊六と共に女性を追っていたという男を辿ってゆく灯。
やがて灯は男が暴力団「六七ハチ組(むなはち組)」の者であることを突き止め、追い詰める。
むなはち組が隠し持っていた武器、弾薬に爆破のタイマーを仕掛けた灯は男の口から「みのりがまだここに生きて監禁されている」ことを聞かされるが…タイマーは既に時を刻んでいた!
果たして、灯と俊六はみのりを救えるのか!?
その他、カルガモを通してのバードウォッチャーとの触れ合いを描いた「七色の森」、霧の中で起きた連続殺人事件に灯が挑む「霧の人形伝説」など。
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第5巻!
小山田いく先生の当時の単行本コメント
『先日、しばらく見なかった悪夢を、久しぶりに見てしまいました。それは、寝る前の仕事の続きをやっている夢なのです。見事原稿が完成したとたん、目がさめる…
ああ、その瞬間の脱力感。その時だけは、石の下のワラジムシにでもなってしまいたいっ!!──本気で思うこともあるのでした。』