三澤寛志 他
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人物を描く基本は、人体そのものの構造を理解することから始まります。盛り上がった筋肉も重要ですが、なめらかな外形としなやかな肉体をとらえることがデッサンの究極の目的なので、最も基本となる骨の形や関節の動く仕組みは、自然で生き生きとした人物デッサンには欠かせません。本書の著者は、ピクシブのアナログ部屋の主宰者であり、美術解剖講座で人気を博している三澤寛志氏。本書は、三澤氏の豊富なデッサンと、本書のためだけに描き下ろされた貴重な美術解剖図を使って、的確な指導と合理的な解説がなされた未だかつてなかった「人物デッサン」の決定版!見る者を圧倒する、パッと見でわかる、ビジュアル解説に徹した、人物の基本描写から、実践としての人物表現まで、すべてがこの一冊に凝縮されています。この本を買えば、カワイイ女の子の骨格が見えてくる!〔1〕よくある「上達の近道」本で上手くなった経験がありますか?従来の絵画技法書は「描くことの近道はこれです」といったものばかりが重宝がられてきました。そういう類いの本は「手軽にすぐに描けるようになる」といったような、上手い誘惑に満ちていますが、実際は現れては消え、皆さんは一体どれだけの本を買い込んだことでしょう。〔2〕形と調子は分離できない! 「コツ」よりも、人体の基本となる骨(コツ)に注目!デッサンにおいて形の追究とは、調子(明暗の階調)を伴ったものと考えます。調子を学べば、人体の外形の輪郭の線が見えてきます。お手本の輪郭線だけをなぞって練習するのでは、多角的に見た立体的な形はつかみにくいのです。骨格からなる構造を理解してこそ、自然な動きが感じられるオリジナルな人体表現が可能になるのです。これがリアル表現の本来の意味です!〔3〕本物志向だからこそ味わえる達成感がある! !人物画は簡単には上手くなりません。プロでもずっと考え続け、技を磨き続けています。だから「描く」ことだけではなく、「知る、見る」が必要になってくるのです。本書は人物を描く「本音の本」です。近道はありませんが心強い道案内となり、描く楽しさと人体の不思議さが再発見できます。「知る、見る、描く」の勉強で、何か困ったときにはこの本があなたの相談相手になってくれるでしょう。