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電子書籍全盛の近未来、紙の本はアンティークと呼ばれる時代――幼き日のあやまちによって父を失ったオレッセンは、父を求め、父の夢見た『書』を復元すべく、ビブリオテック(電子図書の仮想空間)で働きだす。だが、そこで彼を待ち受ける異変…!突如現れた、妖しくも美しい青年・フェランが導くオレッセン覚醒の鍵となるのは、未だ彼がとらわれ続ける『父に伝えられなかった想い』。「森羅万象を語る書は、きみの本だ。」覚醒したオレッセンに迫るフェランの目的は。古今東西あらゆる本にかかれ、あらゆる情報がネットワーク上でつながった結果、姿を現した、『本に重ね合わされた、もうひとつの位相』。そこで語られるメッセージを、果たしてオレッセンは読み解くことができるのか。発端となった父の失踪、父が造ったビブリオテックで増え続けるパランセプト、父が研究していた古写本を守る謎の教団、フェランをあやつる科学者、そして、白昼夢の中でオレッセンに呼びかける声…光……謎がからまり合い、オレッセンを中心に重なり合い、ひとつの像を結ぼうとしている――!!なお、本巻帯にはSF・ファンタジー漫画の大家、萩尾望都氏による推薦コメントを予定。【月刊IKKI掲載分のうち、folio4~12を収録】