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「鋼鉄のウツィア (2)」 へのレビュー

蒸気を噴き出す鉄拳制裁に母性すら感じる慈愛の精神

2021年02月22日   穂積 さん

このレビューは参考になった x 1人

いや、なんだかサンプルだと随分とほのぼのしたシーンがチョイスされていますが、扉絵のあらすじにも書いてある通り、この2巻では守備隊に目を付けられお尋ね者になってしまいます。
緊迫の逃亡劇と混迷の流浪が大部分を占めています。
凶暴な守備隊長の残忍な攻撃もさることながら、闘技大会での危険な乱戦も手に汗握る戦いでした。
そんな中で主人公の芯の強さが象徴的に描かれ、それゆえに暴走気味な危うさも垣間見えました。
でも、その根底にあるのは包容力にも似た優しさであり、文字通り鉄拳で制裁しながらも慈愛に満ちた愛ある拳でした。

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