Nouvelles critiques

良平の不倫を乗り越えて女優として再出発を図る明日実。
世間からの評判も上々なのだが、その人気が高じてストーカー男に付き纏われるようになってしまう。
ストーカー男は明日実の携帯の番号まで知っており、確実に桜が男をけしかけたと思われる。
そしてラストでストーカー男に襲われそうになる明日実を謎のイケメンが助けるのだった。
明日実と知り合いっぽいこのイケメンの正体とは!?

今回はずっと気になっていた桜の過去が描かれる。
良平は幼い頃から両親に溺愛されて育ったのだが、
桜はその逆で、両親の愛情は全て千秋という妹に向けられており、
孤独な幼少期だったようである。
複雑な家庭環境で育った者同士、良平と桜は惹かれ合ったという事でしょうか。
そして桜の目的が良平の愛情を取り戻すことよりも、明日実に復讐することに変わってしまった。

明日実と良平の離婚の件で両家話し合いの場が持たれ、話は平行線になるのだが、
明日実は良平が如何に不誠実だったかという証拠を録音しており、
それを良平の両親の前で晒す。
しかし良平の父親は全く動揺せず、良平の浮気の原因を明日実に擦り付けようとするのだった。

良平の両親は本当にとんでもなくて話が通じないのですが、
良平を愛しているというよりは自分たちの世間体しか考えていない気がしました。

良平とその両親が明日実の実家を訪れ、両家話し合いの場が持たれる。
良平の両親は明日実が息子と離婚するなら翔太を引き取ると言い出し、
明日実に復縁を迫ってくる。
当然断固拒否する明日実とその両親。
双方譲り合う気持ちは全く無く、話し合いは平行線の一途を辿ります。

今回は良平の過去が母親によって明かされた。
中学の頃イジメに遭い、二年間引きこもっていたようだが、
今の明日実には良平の過去など何の興味もない。
良平が如何に親に甘やかされて育ったかがわかるエピソードだった。

桜との不倫が世間に明るみになってしまい、謝罪会見を開く良平。
イメージダウンを防ごうとしたのだが、周囲の人間から嫌われてしまい、
全く仕事が入って来なくなる。
心身共に疲れ果てた良平は、桜と縁りを戻すという悪手にでようとするのだが…

桜の良平に対する執着心は相当なものですが、それに縋ってしまう良平も情けない。
ラストで良平が両親を伴って明日実の実家に現れ、両家話し合いの展開になります。

玲奈のキャラが素晴らしい。星宮学園に馴染んでいるそれなりに普通の生徒かと思ったら、中身は相当に強い。前巻で洋子に所持金全て渡したのも凄かったが今巻も良かった。脱衣所で足ドンして「脱ぎなさいよ」が好き。この強引さが今の洋子に必要なのだろう。一泊した洋子が制服を着る際に長い髪を襟から出すシーンを見開きで描かれていて良い。一歩踏み出せた洋子に対して華はどうするのか期待と不安に溢れる。

いよいよ始まる文化祭!
クラスの出し物がゾンビカフェというかなり奇抜なものにも関わらず大盛況すぎて疲れからドンドンリアルなゾンビっぽくなっていくところが非常に面白かったです。
また、森ちゃんの誕生日に渡した一日メイド券を使用した時の様子がまた敏腕メイド過ぎてすばらしかったですね。
クリスマス会にサプライズで開かれたお誕生会の様子もまたすごいことになってました。

ハチの姉の設定が面白かったです。
恭助が言うには、彼女は学園に入学したその日の内に卒業してしまったとか。
伝説の1日卒業生として語られているそうです。
高校に入った直後に卒業したようなものなので、想像したら笑いが込み上げてきました。

ハチの方は学校を半年で卒業したらしいです。
空から降ってくるなど、やっていることは相変わらず無茶苦茶でした。
100万単位もありながら在学していたのは、恭助がいたからだと思います。

卒業後も仲良くやっているようにみえます。
毎日喧嘩ばかりなのが笑えますが。

新太と千鶴に悩みを聞いてもらい、大神の迷いも霧散。
高校卒業後の進路も無事決まり晴れやかな気持ちになった様子。
そして大神は、今まで心配ばかりかけていた玲奈に今度は自分の方からデートに誘うのだった。

新太と千鶴も大神の悩みを聞いて相談に乗ることで自分自身の成長にも繋がったようで、
リライフ生活は順調と言える。
あとは新太と千鶴が自分たちの関係にどんな答えを出すのか注目です。

あやめルートに一直線だなって思った訳です。
二人で仲良く無人島暮らしをしていて、ラブコメな場面も盛沢山だったので。
もし助けが来なかったとしたら、完全にあやめルートになっていたと思います。

面白いと感じたのが、ハチがそんな状況を強引に切り替えていたことです。
花火を打ち上げるなど、いいムードを作り上げていたのが見事でした。
こういう時に限って知恵が回るのかもしれません。
頭が良いのか悪いのかわからないのが笑えます。