ユーリンゲンさんのレビュー一覧

髪下ろし制服さとこちゃんカワイイ!!変装しなきゃ正体が知られる、っていう理由付けも自然で、実にテンションが上がります。
殺し屋の仕事で大金得てるんだからバイトなんてする必要なくない?そうじゃなくて「色々なことにチャレンジしたい」っていう
等身大の十代の感情にもすごく好感が持てますね。
「履歴書はウソを書くもの」･･･実感がありすぎて、色んな意味で身につまされます(笑 君、忍者だよね?w

皮肉にも、真っ黒な経歴だからこそバイトで生きる(?)オチは、パンチ力ありすぎです!

里から抜け出して凄腕の殺し屋・このはとなんやかんやで共同生活することになった抜け忍・さとこ、改めて何を思う?
超テンポ重視で倫理観を悉くスライスしていくのクセになる展開。
さとこもリーダーも忍者の里にいたのを振り返るに、やっぱり外界から隔たれていたのがおかしいことに気付き始めます。
「自分の技術を活かすこと」の問いに対して、「抜け忍が返り討ちなんて許さない」という理不尽さをぶつけることによって、
キャラや設定が詳らかになっていく流れが面白いなぁ。シュールな作風だけど、間違いなくここには"人間らしさ"が内包されている。

リアルな作画ではないんですが、飲み食いするシーンが不思議においしそうに見えるのが良い。

勇者であるシリーズの原点にあたる『のわゆ』では、バーテックスの襲来による西暦の終わりと神世紀の始まりが描かれます。
結城友奈と鷲尾須美の章からも察することができると思いますが、大赦の一角である乃木家の源流を辿った若葉が主人公です。

作中でも言及されていますが、若葉のクラスメイトが犠牲になったり、勇者に選ばれた後にも交流があった諏訪の白鳥さんなども
退場してしまうなど、とにかく描写がハードです。(そういうのが好きな人にはおすすめです)

自分達の世界を奪った者に報いを――、その強い意志が後世の勇者たちに繋がっていくのがベタな言い方ですが、エモいですね。
「なんでこっちの章にも"友奈"がいるの――?」そう思った方は是非この章を完走してください。

TVアニメ結城友奈の前日譚にあたるのがこちらの鷲尾須美の章なのですが、たしかメディアミックス展開の公開順では、
アニメの結城友奈が放送されている時にもすでに、(ほぼ)原作扱いされていたのがこちらの物語だった印象があります。
ミノさんの豪快なたたかいっぷりに是非惚れてください。

勇者システムがまだ未完成の状態で、敵から攻撃されれば身代わりになってくれるものが何もない状態で戦わないといけない
という状態で、登場人物三人の心理や友情・関係性などシリーズの中でも一層に際立ってくるのがこの鷲尾須美の章です。
かけがえのない仲間と絆を深めていく日常、しかしその結末はまさしく勇気を以ってして受け止めなければいけない過酷さ。

――勇者・鷲尾須美が戦った軌跡、そこにつづく道にはどんな邂逅が待ち受けているのでしょうか。
アニメ結城友奈とセットで摂取してください。

新日常系アニメとして一世を風靡した結城友奈ですが、こちらのコミカライズ版はより繊細でしっとりとした印象です。
女の子の勇ましい表情やバトルの重厚感もきちんと両立して表現されていますね。

温かい仲間の笑顔と穏やかな時間が交差するかけがえのない日常、どこにでもある風景に見えて、そこは神樹様に守られた世界。
慣れ親しんだ町を守るために少年少女が戦う作品は数知れず、しかしこの結城友奈はその和風な世界観を徹底しています。
過酷な使命・無慈悲な敵、それと相対する少女達との決意の何と儚いことか。
まだこの一巻では勇者システムの本質は明かされず、プライドの高いにぼっしーちゃんが登場したところで終わります。

和風バトルや神道ネタが好きな人には是非知っておいて欲しい作品ですね。
東郷さんのきれいな黒髪の匂いを嗅ぎたい!(ぉぃ

仮面をつけたミステリアスな女子高生・白銀さんを中心とした男性主人公とのラ(ッキースケベ)ブコメ漫画です。
とにかくキャラデザやモノクロでの作画が綺麗でとても読みやすい!普通モノクロの漫画ってどうしてもカラーに比べると
地味で安っぽい印象になりがちですが、この漫画はスッキリとした線・メリハリの付けたベタ黒・アクセントとしてのグラデが
非常に効果的に作画されており、紙面全体がクドさのない豪華さがあります。

Byte先生は特に制服のスカートの描き方に試行錯誤されており、あのプリーツの薄くて軽い質感を見事に表現されています。
制服のデザイン自体もありがちなセーラー服ではなく、ハイウエストストラップにダブルブレストのボタン装飾、加えて白銀さんは
スカートのジッパー留め部分は紐リボンにアレンジされているなど、オリジナリティの追求に余念がないところに脱帽します。

ストーリーは変に小難しくはなっていないので、制服&ラッキースケベ好きな人にはマストな作品と言えるでしょう!
白銀さん以外にも可愛い女の子が(てかモブも含めて女の子がみんな可愛い)たくさん登場するのもgood♪

この号から新連載になる、さかいあい先生のあくまで聖女が読みたくて購入しました。
はじめはコミックフロアで他の作品のページを回っていたのですが、関連作品の項目のところにこのサムネが表示され、
小さい画像でも瞬時に判る"あ、これ自分の好きなやつだ"という直感をキャッチした次第で購入に至りました。

作品の内容はとにかく、主人公アクノのキャラデザが良い、これに尽きます。角!尖り耳!翼!しっぽ!!シスター!!!
こういう"主人公兼ヒロイン"みたいなのが大好きでして。若干人外要素、たまりませんね。
ストーリー自体もそんなに斜めに構える系のファンタジーって感じではないので、1話の導入部としても分かりやすいです。
ただ、決して工夫のないテンプレ展開ではなく、魔王軍としての使命と村人から受けた恩との間で葛藤する、いわゆる
"行間を読ませるテクニック"が非常に丁寧に描写されており、とても物語に感情移入することができると思います。

アクノが対峙した勇者達がどれほど強かったのか、魔界へ逃がすことができた部下達はどうしているのか、そして
これから"聖女"として彼女がどんな徳を積んでいくのか、続きが非常に楽しみになります。
(さかいあい先生のキャラデザや話作りが妙にしっくり来ると思ったら、ゲーム畑出身の方なのですね。納得しました...)

美術部を舞台にした学園モノのラブコメ漫画ですが、最初男性主人公のハーレム系かな?と思いましたが、意外なことに
メインの視点はヒロインの宇佐美さんの方に寄った感じでストーリーが進んでいきます。
基本的にかなりコメディ路線です。美術部なのでコンクールに応募するための作品作りのエピソードもありますが大概ギャグ路線に
脱線していきます。(大体原因は内巻君の嫁議論)

黒髪ショートボブの宇佐美さんが、絵筆ではなく金属バットに情熱を込めるところがまた、絵になりますねぇ～。
これだけアクティブで縞パンを着用しているギャップに萌えます。

中学デビューで親友から無茶振りされた主人公が、クラス全員と友達になるという壮大なミッションに挑むハートフル学園漫画。
思春期ならではの繊細で自身のない感じが共感できますが、↑前フリのせいでわりと利己的な思考に走ってしまうのが笑う所。
一見こわそうななこちゃんや、人当たり柔らかそうに見えてツッコミが強烈なアルちゃんなどキャラが個性的で惹き込まれます。
コミュ症を克服して、気が付いたら忍者になってました。中学生は勢いがだいじ。

世界観や設定などは学園モノ兄妹ラブコメを匂わせつつも、学校描写はほとんどなく、主人公兄妹は学生プロ作家という
(そしてそれをお互い知らない)一風変わったスタイルの少年コミックです。
主人公は高校生ですがほのぼのとした学生ライフと思ったら、歯に衣着せぬお仕事論が炸裂して良い意味で面食らいます。
登場する女性キャラはみんな可愛いですが、とにかく自己主張が強く自宅と出版社がメインの話の舞台になっているのに、
まるでバトル漫画のような臨場感が感じられるのが、この作品の魅力なのでしょう。

不良がたまにゴミ拾いするアレのように、ひきこもりの妹が自分のパンツを洗えるようになっただけで、妙な感動があります。