Liste des critiques de ユーリンゲン

ドラムンベーステイストと説明文にあるように、オリジナルの方はほぼドラムのリズムだけで構成されており、
何か本筋が始まる前の高揚感を煽るようなクールな印象。
レーシングゲームとかでレースが始まる前の雰囲気のような、そんなワクワク感のあるテンションを感じます。
リミックスの方ではより音が厚くなり、人間の感情を引き起こさせるような、物語が今始まったみたいなギターの
クールでスラッシュな語り口が心地よいです。

このサークルさんの音楽を一通り聴いてますが、この曲は特に抜きん出て音が分厚いな～と初見で思いました。
ドラムやアコースティックギターを中心として、その他シンセサイザー系の電子音?がモリモリ主張してる感じですね～。
星空を見ながら聴いてほしいとのメッセージがありますが、ただ単に壮大な星空の流れに身を任せるのではなく、
なんというかそれらを共有して、みんなの日常にフィードバックする?みたいな実験的なコンセプトとも受け取れました。

進路に悩む女子高生の主人公・アカリが、ふとしたことがきっかけで同じクラスの目立たない少女・未来と知り合うお話。
漫画やアニメがあふれるこの国では多くの人が経験するであろう、学生時代のピュアな感情と刹那的な俺TSUEE論から
生み出される「ぼくのかんがえたさいきょうせってい」を書き記した黒歴史のノート･･･。
そんな未来の赤裸々な中二病が、恥ずかしくも2人を運命的に巡り合せます。
大人になると誰もがあの恥ずかしい日々を否定したくなりますが、自分なりの自己表現で2人の未来を綴るという、
自己肯定感にあふれた結末に胸が熱くなりました。

虹龍洞の後日談を描いた東方の小数点作品で、何気にシリーズ初の単独魔理沙主人公の東方でもあります。
システム的には虹龍洞のアビリティカードがベースになってますが、今回はそれがより先鋭化したものになっていて、
Pアイテムや機体性能差がなく基本ショットや移動スピードなんかも、自分で選んで積んでいく感じですね。
ボム回避なんかもできないので、いかに魔法陣を操って弾除け&リソース利用のルーティンを成立させていくかが、
ゲーム上達のカギになってる気がします。

キャラクターの会話はほとんどないですが、終盤は意外な?キャラクターが登場します。
幽々子やナズーリンと同じく、公式で新しい立ち絵が用意されてるパターンでおおっ!?となりました。
弾幕STGが好きでとにかく理詰めのゲームプレイがしたい、そんな人にはもってこいの作品と言えるでしょう。

亡き祖父から受け継いだカフェであれこれ葛藤しながらも、前に進んでいく女の子の話。
忙しい現代人からすればカフェの切り盛りに憧れを抱く人もいそうなものの、優しさだけでなく時にはほろ苦い
そんな塩梅の筋書きがこの漫画にイイ味出してます。絵的な装飾の中にもリアリティを内包してくるのが
少女コミックだな、と。
まわりの人とのつながりに気付けない、似たような境遇の人にエールを贈る、さわやかな読後感です。
自分は無糖派。

2022年も後半に入ったこの時に触れると、非常に重く現実味のある短編作品なのだなと感じました。
半分はフィクションとして、もう半分は作者さんのエッセーとして書かれてる随想的な形式だとお見受けします。
世界を取り巻く武力による弱肉強食の理は変わることなく、私たちは仮初めの"平和憲法"によってそれら
戦争の現実を遠ざけて暮らしていたに過ぎないという事を痛感させられました。

国会のシーンで憲法改正や徴兵制の話など、混然とする様子が非常にリアリティがあります。
皮肉も込めた強いメッセージ性の裏に、作者さんの平和への想いを胸に同じくすることができました。

主人公が入院先の病院で体験する、ちょっとホラーな噂と意外な結末がまとめられた短編小説作品です。
イメージイラストからも伝わってくる雰囲気の通り、全体的に丁寧でさわやかな印象を持ちました。
北国という舞台設定も登場人物の心情と上手にリンクしており、序盤からの伏線を辿りながら読み進めて行くうちに
自然と感情移入できてしまう、非常に丁寧な筆致だと感心しました。
ところどころの挿絵も少女漫画っぽい繊細な描線で、よく描けてます。

前回までにヒロイン候補の一人･･･というか、ストーリーの主幹視点の一つでもあった麻子の存在が失われます。
麻子のキャラクターの立たせ方が上手くて、読み手の視点の一つとしても説得力があっただけに、彼女が
いなくなったケースの主人公がどんな感情と目的探しに陥るかが、抉るように描写されてて読み応えがあります。

そして、キーパーソンでもある冥無が主人公に対して向ける感情もどこか不安定で危うげで、
息もつかせないスピーディーな展開につながっています。
陽一の傷心は儚く、それでも彼をとりまく世界は加速していく･･･。

ちょうど夏アニメが始まると同時に作品を知ったので、アニメ1話を見た辺りからこちらを買わせていただきました。
アニメでは割と最初から各チームが集まったところでのスタートで、かなりノリ重視で勢いがあるのに対し、
こちらのコミック版では主人公のやよい達のチーム結成などの掘り下げからストーリーが始まるという、
非常に丁寧で人情味を感じさせる印象でした。

行く先々でお笑いを通して成長していく、ちょっとしたロードムービー感もあります。
メディアの違いを楽しみながら追って行きたいですね。

FG○のマシュさんがかなりきわどいタイプのバニースーツを着たセクシー系のCG集です。
ミックスステーションさんの二次創作作品はよくお目にかかりますが、これもいつも通りの原作再現クオリティ。
場所はカジノとソファのようで、こっちがゴージャスにおもてなしされてる雰囲気が伝わってきますね～。
カラバリはシックな色合いのものもありますが、元のマシュがピンク髪なのでどんな組み合わせも映えるのも良し。