月の下さんのレビュー一覧
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本作の特徴は何と言っても「毒針耳かき」にあるでしょう。
致死毒が含まれているデカい毒針の先端に綿を巻いただけの簡素な綿棒で、身体を動けなくされた状態の耳孔という人体の急所を弄くられる体験…
つまり、「耳かきなのに何故か生殺与奪の権をがっつり握られている」という本来なら安心できる状況なはずなのに、真逆な緊張を強いられるという尖った状況が本作のシチュエーションです。
「え?それ安眠できるの?」と疑問を抱えるかもしれませんが、ご安心下さい。寝れます。
その理由は耳かきをしてくれる死神のユリちゃんのキャラにあります。
消え入るような声の毒舌で囁きながらも、時折見える気遣いがハマればなんとも癖になってきて眠気を促してくれます。
もう一つの理由は本作は耳かき・安眠ボイスとしては珍しくBGMが付いていること。
サークル様の説明にもあるように、安眠を促すものとして流されているものですが、聞いてる限りでは知らない間に効いてくる感じ。
そういう点でも遅効毒が仕込まれてるようにも思えて面白い。
また、一部百合要素…即ち「耳かきされている自分は女性」という設定がありますが、ほんのちょっぴりな程度で
気にする程ではありません
一応、「これ聞いてる自分は女の子のつもり」と考えておくと違和感は減るかも。
その際はできるだけ美少女にしておこう。その方が絵面的に美しい。だって状況を考えるに見つめ合いながら耳かきされているワケだし。
総じて、耳かき安眠音声作品としてかなり珍しい要素を取り揃えているなんとも尖りに尖った作品。
だからこそ、色々音声作品を聞いてきた身には中々面白い試みの作品でした。
それに毒が回ってるのか繰り返し聞いてしまうほど虜になってたり…
あと、まさかの続編が制作されることになりました。
毒針耳かきってだけでもパワーワードなのに、続編もまた尖った要素が見え隠れ。
非常に楽しみです。
ひげばこさんの寝具擬人化シリーズそのいち。使い馴染みのまくらが女の子になって癒してくれます。
何はともあれ、夏癒さんの演技が光ります。「あるじー」という声だけで寝れるほどに催眠作用がかかってるんじゃないかってレベル。
まくらさんは人懐っこい感じののんびりした子。多分、枕としてはふかふかな感じですかね。
加えて甘え上手。ところどころであるじに甘えてくる部分の破壊力が凄いこと凄いこと。
すいません頭撫でたいんですけど、この枕を撫でたらいいですか。
耳かき、耳舐め、添い寝と安眠ボイス定番の流れですが、えっちぃ感じは皆無。耳舐めについてもくすぐったい感じで湿り気はありません。
追加パートである「あーん」は「まくらさんかわいい!」用。
甘えん坊なまくらさんの甘えぢからが遺憾なく発揮されておりますし、メインとは違った一面が見れるかも…?
かれこれ何十回と聞いてますが、完走率が2割切る程度には眠らされます。
恐ろしやゆったりのったりしたまくらさんボイスの破壊力よ。
お聞きの際には、長年愛用の枕を是非ともご用意すべきかと。
あなたの枕がまくらさんです。
作中の我々が急に神社に行くかの如く、急に来た…?
そんなことはともかく、鈴の音シリーズ番外編でビャクちゃんメインの本作です。時系列的には鈴の音と共にの後ですね。
テン様が耳かきメインだったのに対して、ビャクちゃんは洗髪やマッサージといったものがメイン。流行りの炭酸ヘッドスパも完備。
まぁアレですかね、耳へのあれこれはテン様の領域なのでしょう。
お店で働いてるのもあってか、ご奉仕中に豆知識というかトリビアが多めなのが特徴。ぼんやりお話を聞くのも面白いです。
番外編ではありますが、テン様ももちろん登場。何時もの場所(ひざのうえ)でいつものお決まり(みみかき)は落ち着きますね。
といっても今回はビャクちゃんがメイン、何時もとは違う場所(ひざのうえ)もございまする。
夏にピッタリのすぱっと涼しくなれるおもてなしが満載です。
テン様が耳かきを突き詰めているのに対して、お店のサービスのような癒しのバリエーションを広げているのがビャクちゃんといったところでしょうか。
ぐにぐにとマッサージされている時にマジに触られてるのでは?と錯覚する等、音のリアルさは言わずもがな。
そして何より驚きのコスパ。
余談ですが、ビャクちゃんのお仕事先の名前が判明します。シリーズを追い続けている人には「知ってた」ってなりますが。
…爪…あの人何を教えてんですかッ?!
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「好き」という二文字を、たとえ妹からでも真正面から受け付けるとどう思うか。
それは人それぞれだけど、これを聞けば一先ずは自分の中の答えが出てくるのではなかろうか。
本作は照れ隠しのツンとかまどろっこしい口ぶりもなく、「兄さん大好き」と妹からの全力ストレートラブが展開される作品です。
そういうわけで、今作の特徴は「妹からの純粋な好意」だと思います。
瑠璃子は自覚してるくらいにはブラコンですが、兄を男として好きとかそういうのではなく、あくまで兄として大好きと考えている妹。
なので、インモラルな傾向は全くのゼロ。加えて、「好き」という言葉もなんというか、爽やかで可愛らしいです。
浅見ゆいさんの声の妹から「好き」と言われて癒されたい兄さんには全力でオススメ。
加えて、可愛らしいできた妹から兄として尊敬されたい場合もオススメします。
この作品を聞く際に「俺、瑠璃子が思ってるほど立派な兄じゃないよ!」と思うのは一旦やめておきましょう。なんにせよ、あなたは瑠璃子が大好きな兄さんなのだから。
そんなこと思ったら瑠璃子が悲しむよ。
あわよくば、隣に撫でる頭が、私はほしい。
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2017年05月31日
まももという名作ゲームはこう作られた!というのをサクッと解説している読み物。
もしまももをプレイして、もうちょっとメタ的な内側が知りたいというのなら読むと楽しめるでしょう。
裏設定的なものは書かれていないので、設定資料的な目的は果たせないので留意すべし。
ただ、制作しない柄も「ああ、こうやって作られてるんだ」と考えることもできます。
少なくとも、作者のてつさんはこうゲームを作ったということが知れるため、他の作品をメタ的に楽しむいい材料になります。
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構成としては非常にオーソドックスな耳かき&添い寝作品ですので、奇を衒うようなことは一切してありません。
だからこそ地力が高水準なのが伺える…そんな作品に仕上がっております。
流石は安心と信頼と実績の癒しの声を持つ浅見ゆいさんです。あー紗雪ちゃんかわいいなぁもう。
というわけで容赦なく寝れます。というか眠らされます。最後まで聞けた例がないくらいには。
脅威のコスパといわれるだけあって、再生時間も長く、耳かき音も寝息もじっくりしっかり聞くことが出来ます。
故にこの作品は非常に「聞き入れやすい」、つまりは「作品に入り込みやすい」のが特徴と言えるでしょう。
そのおかげでそれはもう癒やされますし、よく眠れます。
だからこそ、耳かき音声や添い寝作品を聞いたことが無い初心者の方々にこそオススメしたい。(もちろん、熟練視聴者も納得のいく作品です)
さぁ瞼を閉じればそこにユキちゃんがいるんですぜ?超かわいい親戚の子に耳かきと添い寝はされたくないかい?
その望みは叶えられるのさね。
余談だけど、これでおはようボイスがあったら自分は起床と同時に天国昇っていたかもしれない。
夏子の言動ははっきり言ってしまうと変だ。
からかい上手で掴み所がなく、手の平の上で踊らされているかのような感覚さえする。
でもそこに不快感はまるでなく、むしろそのダンスが楽しく思えるのは、彼女の魅力ではないだろうか。
よくわからないが、そういうことにしておこう。横でささやく彼女が楽しそうならそれでいい。
どう考えても夢中になってる手前のポエムはさておき、ささやき彼女第二弾の夏子さんです。
彼女は前回のぽそぽそしたささやきの冬子とは違い、すぅーっとしたささやきをしてくれます。
明確に違うなと思えたのは、そういったささやきのタイプというのでしょうか。
冬子が温めてくれるのなら夏子さんは涼ませてくれる、そんな違いがあるように思えます。
耳かきのやり方にも個性が出てて、癒やされつつも面白くも感じました。
よくある耳かき音声とパターンが違い、焦らしが入るのが如何にもからかい上手な夏子さんらしいところ。あと、耳かきという行為にどういうわけか興奮しちゃうのもあまり見ないかも。
個性がさらに際立つのは添い寝パート。
なんちゃって怪談が始まるのですが、その理由が可愛らしい。
最後の4分は特に秀逸。裏にある真意に気づいて思わず上のポエム書いちゃうくらいには「夏子さんはかわいいなぁ!!!」ってなるの間違い無し。
夏子さんという彼女に癒やされつつもほっこり、すっきりするちょっと不思議な名作です。
前作の冬子が直球ど真ん中の豪速球な彼女だったのに対して、複雑な機動をしてくる変化球な彼女なのが夏子さん。(どちらもストライクにはなる)
基本は押さえつつも、変わり種な耳かき&ささやきを楽しめるので、音声作品をたくさん聞いてる人にこそオススメしたいですね。(もちろん初心者も楽しめます)
まずはじめに、この作品は「鈴の音シリーズ」の三作目です。なので、前の二作を聞いておくことを推奨します。
シリーズもの故に前作と比べるとぐぐっと距離は縮まり、テン様からも何か伝えたい事があるようで…
やはり、とみみさんの耳かきについては一級品。本当にされているかのような聞き心地がします。
加えて鈴の音シリーズは耳かき以外にも、癒し用の道具を使うのが特徴的。テン様も自身の自慢のモノを駆使して癒してきてくれます。しかし狐毛ってどんな感触するんだろう。
また、今作では環境音がさらに鮮明に聞こえるようになっている気がします。縁側というシチュエーションとしか情報がないのにそこから見える景色が瞼の裏に映る気さえしてくるぐらいには。
テン様も初めの頃と比べると色々感情がダダ漏れるようになってお可愛いさに磨きがかかりました。ビャクちゃんもナイスなアシストを仕掛けたり。
あと一瞬懐かしい(?)名前が出てきます。とはいえ、二作目の時点で関わってるだろうなと思い浮かんだユーザーも多いはず。
スタンダードを突き詰めた耳かき音声ですので、器具以外に変わり種というものは少ないのですが、その分洗練された耳かきに期待が外れることはないでしょう。
安心と信頼と実績のとみみ庵クオリティです。
たどたどしくも自分の想いを精一杯伝えようとする健気な女の子は好きですか?
好き?結構、なら手放しでオススメします。
ささやき彼女というシリーズ名に偽りはなく、重視されているのはささやき声。
かの仔さんのボイスがキャラクターにピッタリハマっています。
バイノーラル録音の性質を遺憾なく発揮しており、熱を持った吐息が耳に届いてきますよ。
もちろん声だけでなく、衣擦れなどの効果音も相まって非常にリアリティがありますね。
というか瞼を閉じれば冬子はそこにいるよ。いる感じがするとかじゃなくて、いるんだよ。いいね?
冬子はあなたの彼女なので、ものすごく距離が近いです。ぺたぺたくっついてきます。かわいい。
控えめな性格なので言葉数は少ないのですが、攻める時には攻めてくる大胆な一面を持ち合わせてます。すごくかわいい。
それは偏に彼氏であるあなたが大好きだから。めっちゃかわいい。
耳かきは綿棒によるもので、しっかり目にごしごししてくれます。
その際にぽつりぽつりと呟いてくれるのも、彼女の性格がよく出ていますね。
真骨頂は添い寝パート。シチュエーションがシチュエーションなだけに冬子がぴったりくっつきます。抱枕を買って出た冬子の重みが心地よい。冬子はいるんだ。
同時に耳舐めもしてくれるのですが、吐息と湿り気が凄まじい。それに加えて、ささやいてもくるのだからくすぐったいことこの上ない。
癒し、ある程度のえっちさ、恋人同士の甘酸っぱさといった様々な要素が高次元な水準で揃っている名作です。
初心者から経験者まで、幅広い層にオススメできます。
ちなみに続編が出ています。
冬子の彼氏なら是非耳に入れましょう。
3年待った彼氏は泣いて喜んでいい。
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2017年04月06日
道草屋シリーズはこべら編、すずな編のそれぞれの一作目を同梱したパックです。
季節が巡って環境音が変化し、芹しろコンビとはまた違った雰囲気の癒しが楽しめます。
リアルな環境音、心地よい耳かき音はやはり没入感を高めてくれますね。
すずなは静かな冬のある日、はこべらはうららかな初春のある日、聞いている時が何時であれどその季節にいる感覚さえします。
極めれば香りすらしてくるんじゃなかろうか。
音もさることながら、道草屋といえば魅力的な仲居のキャラクター。
芹しろぱっくが動と静なら、このはこずなぱっくは大人と子供。
はこべらは博識で妖艶な大人、すずなは世間知らずで純情な少女です。藤村咲樹さん、藤堂れんげさんの演技も非常にマッチしています。
年齢的な意味…というよりも経験年数の違いというか、ともかくイロイロな意味での違いである「大人と子供」です。仲居としてはベテランと新人、そういう違いもありますね。
そういう部分は甘噛みパートに如実に現れてきます。
片やくすぐったい甘噛み、片や何かいかがわしい感じの甘噛み。旦那様によってはどちらもあり得るでしょうが。
各編の初回というだけあってド真ん中の直球ストレートな癒し音声という仕上がりになっています。
安眠音声の威力にさらに磨きが掛かっており、横になりながら聞くと確実に眠りに落ちること間違い無し。
幸せを耳に入れたい旦那様はバスのチケットを購入しましょう。