エリザベ子さんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 190位 | (役に立った数:6件) |
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投稿数ランキング | 33位 | (総レビュー数:242件) |
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大介が寝たふりをしたまま自分の相手をしていたのではないかという疑念に駆られた明美先生。再び寝息を立てはじめた大介の胸板に耳を押し当てて心拍を確認したところ、聞こえてきたのはヘビメタバンドのドラムストロークを思わせる激しい鼓動。やっぱり起きてる、と、白目を剥き口をあんぐりと開け、絶望に身をよじるほぼ全裸の先生が可愛くてエロいです。先生が想像する近未来図は大介がドヤ顔で先生との脱童貞セックスを幼なじみの翔太と陸に言いふらす、というものでしたが、現実の大介は泣きじゃくる先生に口外しないことを約束してくれました。大介と並んで夜風に当たって人心地ついた先生は、ギシギシに膨らんだ大介の股間を見て改めて欲情し、まじまじと元教え子を見つめながら「今夜だけ私の男になってくれる…?」と打診。股間のブツはそれに反応してますます意気盛んに勃ちあがったものの、大介自身は理性を働かせて遠回しに誘いを謝絶します。しかし、家に戻ってベッドで横になった先生は、向かい合う大介のシャツをたくしあげて乳首に舌を這わせ、ハーフパンツをずり下ろして股間を露出。抵抗しない大介を見て次第に年上の自信を取り戻し、生殺しの手コキで二回戦を既成事実化していく先生の色香に興奮しました。
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井戸を掘るための男手を求めてバットの故郷の村からやってきた少年タキの懇願を受けて、バット、リンとともに村を訪れるケンシロウ。村ではバットたち孤児に無償の愛を注いできた養母トヨの温かい歓迎を受けますが、井戸のない村は深刻な水不足にさらされており、トヨが自分は飲まずに貴重な水で帰還した自分たちをもてなしてくれたことを知るタキは、トヨに水を飲ませたい一心で隣村の井戸から水を盗み、冷酷な番人の手にかかってあえない最期をとげることに。ケンシロウは珍しく秘孔ではなく手刀の一撃で番人を成敗し、タキの亡骸を抱いてトヨの元へ。ケンシロウにタキが命と引き換えに手に入れた水を差し出されて慟哭するトヨの情け深さに胸を打たれます。ケンシロウは水源を遮る岩盤に怒りの鉄拳を叩きつけて水を掘り当てることに成功しますが、トヨは井戸の水を付け狙うならず者の首領ジャッカルに深手を負わされた身をおして一味にダイナマイトを仕掛けられた少年を身を挺して救い、バットの胸に抱かれて死んでいきます。心が重くなる哀しい展開が続きますが、やがてケンシロウの圧倒的な強さと強さに裏打ちされた美学が卑劣なたくらみのすべてを吹き飛ばすさまを見届けることができるでしょう。
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表題作の『いけないコスプレーション』全6話は、専門学校に通う声優志望のトオルが、学校公認のコスプレ同好会の会長に就任してメンバーの美女たちとセックスを楽しむ話。一緒に同好会を創設した義妹・直のカメラマンとしての技量を慕って、コスプレ希望者は引きもきらず大盛況。トオルは元々憧れていた元人気子役で今は声優志望のくるみ、漫画家の卵のあきら、ラノベ作家を目指す小川さんとコスプレH。すっかり調子に乗ったトオルは辣腕プロデューサーを気取りでイベントでは露出度高めの写真集を売り、強気の料金設定をしたコスプレ撮影会で人を集めて大もうけした上に、撮影会を終えた後のメンバー三人をコスプレ姿のまま続けざまに押し倒して躍り食い。あまりの乱脈ぶりに失望する直を慮って、くるみ、あきら、小川さんの三人は相次いで同好会を退会。くるみに猛省を促されたトオルは、義妹だからと抑えていた直への思いに気づかされて結ばれることに。第1話の冒頭ではトオルとくるみのセックスに茶々を入れながらカメラを構えていた直が、のしかかるトオルの下で涙を流しながらペニスを迎え入れるさまが初々しくてエロいです。巻末に掲載された後日談では直とのラブラブHが描かれていて、頭から尻尾までおいしくいただける一冊です。
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大介の恩師・若宮明美先生の前半生が本人のモノローグとともに描かれます。漁師の家に生まれた若宮先生にとって、大介の父である銑遊馬は近所に住む幼なじみ。生来の奥手がたたって二十歳を過ぎても処女と童貞のままだった先生と遊馬は、ある日好奇心から裸を見せっこをすることに。遊馬の股間に屹立する肉の塊に目を奪われた先生は、本能で挿入を求める遊馬を抵抗もなく迎え入れ、以来肉欲に溺れた二人はそれまでの後れを取り戻そうとするかのように、島のあちこちで青姦三昧。しかし、そんな爛れた生活の中でも先生は生来の上昇志向に基づいた計算を冷徹に働かせ、心の中で「しょせん漁師の息子」と見下げる遊馬から若宮家の御曹司である今の夫に見変えて首尾良く玉の輿を実現します。しかし、人も羨む貴婦人のポジションを手に入れた先生の人生に疑問という名のひびが生じたのは、遊馬に生きつつしの大介を見た瞬間。この少年の成長を見届けることで、自分が歩んだかもしれないもう一つの人生を追体験してみたい。今も硬質の美貌をもつ先生の内なる執着の正体が判明したところで次話へと続きます。
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第2巻は北斗神拳のケンシロウと南斗聖拳のシンの死闘で幕を開けます。かつてケンシロウの許嫁ユリアに横恋慕し、造作もなく彼に深手を負わせてユリアを奪っていったシン。ケンシロウの胸にある北斗七星をかたどった七つの傷は、シンがユリアにケンシロウの助命と引き換えに自分への愛の誓いを強いた際に刻んだもの。再戦に臨んだケンシロウはシンの執念を上回る怒りで終始彼を圧倒します。追いつめられたシンは微動だにせず、許嫁のことも忘れたかに見えたユリアに手をかけてケンシロウを激昂させ、身体に自らの紋章である血の十字架を秘孔として穿たれ敗北。しかしほどなくユリアは本物ではなく精巧な人形だったことが判明します。訝しむケンシロウに向かって、シンは自分が差し出す富にも権勢にもユリアが靡かなかったこと、ユリアのためと称して自分が略奪と殺戮を繰り返すことに胸を痛め、良心の呵責に耐えきれなくなった彼女が自ら身を投げたことを告白。秘孔で身体が爆裂するまで生きながらえることをよしとせず、ユリアと同じ最期を選んだシンの潔さは他の見苦しいザコキャラと一線を画しており感銘をおぼえました。