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主人公はずっと昔に瑞晃と会っていたそうです。
香り袋を渡してくれたのが瑞晃だったとか。
こういう出会いがあると、大人になっても忘れないことが多いです。
二人の場合もそうなので、ロマンを感じさせる話だなって思いました。

女の子をあちこち連れまわしたくなるのはわかります。
一緒にいて楽しくてたまらない、そんな気持ちの表れなので。
主人公はその気持ちに気付いていない様子、見ていると鈍感すぎて笑えます。

瑞晃が言うには、父も母と内密に外出をすることがあったそうです。
前例に倣ったとあることから、両親から教わったやり方なのではないかと。
血は争えないなって感じます。

城下町を見て回るシーンが面白かったです。
買い食いなど、見つかったらヤバイことを堂々とやっていました。
何となくおかしかったので吹きました。

前例に倣ったにはもう一つ意味がありそうな予感。
主人公を妻にしたいと言う意味が。
個人的にはそうなって欲しいです。

瑞晃が各宮訪問するシーンが面白かったです。
身体を拭いてあげたり、二人で楽しい話をしたり、看板について議論を交わしたりなどなど。
感情表現は普通といったところ、これも仕事と割り切っているように見えました。
どことなく先生の家庭訪問に似ているなって思いました。

感情表現が一番出ていたのが主人公です。
妙な感じがすると言うなど、心の底から面白がっているって感じでした。
面白いと思わせたのは主人公だけです。
勝負は決まったような気がします。

苛烈な皇后と噂される女性が、第一皇子瑞晃の頭飾についてツッコミを入れていました。
龍頭が許されるのは皇帝のみ、それをつけるのは時期尚早といった風にです。
これを瑞晃に直接言っているのが凄かったです。
隙あらば蹴落とす機会を狙っている、そんな雰囲気が強く漂っています。
苛烈と呼ばれているのもわかると思いました。

このレベルの事件は日常的に起こっているように見えます。
気晴らしをしないとやってられないのではないかと。
高貴な身分にある者は大変だなって感じます。

苛烈な皇后と呼ばれる人物が出てきました。
彼女が末子の第二皇子を産んだとのこと。

トラブルが起こりそうな気配が強く漂っています。
こういう人物が出てきた場合は、何かが起こることが多いので。
何も起こらなければいいのですが。

ストーリーの方で気になったのが看板です。
誰が書いているのか、この点について疑問を抱く者が出てきました。
個人的に凄く気になっているので、続きが気になります。

勇者が横から斬撃を入れたのはわかると思いました。
アビスとハーマンがこのまま争いを始めると、国を挙げての大騒動になってしまうので。
両者の頭を冷やす効果もありますし、その辺も勇者の狙いだった気がします。

国王が投石機によって投げ飛ばされているシーンで吹きました。
移動が目的になっているなど、やっていることが人間を超越しているのが面白過ぎでした。

喧嘩するほど仲がいい。
二人の関係はそんな感じだったのではないかと。
勇者一行は化け物揃いだなって感じます。

ハーマン側の武器は斧と発石車でした。
三国志の時代を彷彿とさせる武器だなって思いました。
それでも全身を鎧で覆っていますし、防御力の方は結構ありそうです。

アビス側の方は、槍と盾と大砲を使っていました。
防具も含めて中世の時代を彷彿とさせる装備ばかりです。
文化の違いがよく出ているので、戦えばこちら側が勝つ気がします。

どちらの王様も、かつて勇者一行だったという経緯があります。
できれば戦いなどせずに、話し合いで済ませてほしいです。

ミクネが勇者に助けられたシーンが面白かったです。
勇者は暗躍している者達を懲らしめた後に助けていました。
闇が光に変わったなど、生きる希望につながったことがよくわかります。
感動的な場面でもあったので、読んでいてジーンときました。

気になるのが勇者がミクネを初めて見たシーンです。
目を大きく開けながら見つめていました。
彼女には何か秘密があるんじゃないでしょうか。
魔王が転生した話もありますし、偶然とは思えないです。

盗賊の親玉が黒幕にこう語っていました。
魔王か何かの生まれ変わりではないか、と。

権力が欲しいとはいえ、ここまで非情なことができる人間は滅多にいないです。
そう感じるのもわかると思いました。

本当にそうなのかは何ともわからないです。
冷酷非情な点は魔王そのものって感じもしますが、これは人間の持つ側面の一つなので。
もう少しヒントが欲しいところです。

あと、ラストで驚きました。あの人もおかしいなって感じます。

手加減はしないと言ったシーンが格好よかったです。
毒が塗ってあるナイフを全て無効化して、そこから強烈な一撃をお見舞いしていました。
自然の摂理を強引に捻じ曲げた攻撃なので、これで決まったのではないかと。

オーバーキルになる気がします。
でも彼には同情する気が全く起きないです。
やり過ぎてしまった、それが彼の敗因だと思います。

勇者が手加減していたのはわかります。
周囲には、船に一緒に乗り合わせたお客達がいたので。
老いてもやっていることは勇者だなって感じます。