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ミクネが勇者に助けられたシーンが面白かったです。
勇者は暗躍している者達を懲らしめた後に助けていました。
闇が光に変わったなど、生きる希望につながったことがよくわかります。
感動的な場面でもあったので、読んでいてジーンときました。

気になるのが勇者がミクネを初めて見たシーンです。
目を大きく開けながら見つめていました。
彼女には何か秘密があるんじゃないでしょうか。
魔王が転生した話もありますし、偶然とは思えないです。

盗賊の親玉が黒幕にこう語っていました。
魔王か何かの生まれ変わりではないか、と。

権力が欲しいとはいえ、ここまで非情なことができる人間は滅多にいないです。
そう感じるのもわかると思いました。

本当にそうなのかは何ともわからないです。
冷酷非情な点は魔王そのものって感じもしますが、これは人間の持つ側面の一つなので。
もう少しヒントが欲しいところです。

あと、ラストで驚きました。あの人もおかしいなって感じます。

手加減はしないと言ったシーンが格好よかったです。
毒が塗ってあるナイフを全て無効化して、そこから強烈な一撃をお見舞いしていました。
自然の摂理を強引に捻じ曲げた攻撃なので、これで決まったのではないかと。

オーバーキルになる気がします。
でも彼には同情する気が全く起きないです。
やり過ぎてしまった、それが彼の敗因だと思います。

勇者が手加減していたのはわかります。
周囲には、船に一緒に乗り合わせたお客達がいたので。
老いてもやっていることは勇者だなって感じます。

勇者のために戦ったミクネが、盗賊の卑劣な手段によって倒されてしまったのでした。

毒を取り除けば何とかなるのですが、魔法では治せないらしいです。
盗賊の親玉が解毒薬を持っていると言っていました。
親玉を倒して薬を手に入れるしかないなって思いました。

こういう設定は見たことがないです。
大体の毒は魔法で治せるって印象なので。

黒幕はサフィアの兄で間違いないでしょう。
このまま負けてしまうのは悔しいです。
盗賊を黒幕と一緒に片付ける展開を期待しています。

サフィアに真実を教えているシーンが興味深いです。
勇者一行は魔王を追い詰めたが、あと一歩のところで逃げられてしまった。逃げた場所は人間が立ち入ることができない空間、そこで傷を癒しているといった内容です。

魔王が転生しているとは一言も語っていません。魔王と契約を交わしたこともです。
何か事情がありそうだなって思いました。
真実は自分の手で調べ出して欲しいとか、何か考えている感じもしました。

盗賊団が出てくるシーンはやっぱりなって思いました。
彼が何かやっていたので。
フラグ回収が早過ぎる気もしますが。

エメルドは全ての魔法に精通して魔法学校を任されるなど、俊才という呼び名が高いようです。
次期当主は自分だと考えているらしく、コネ作りに必死になっているって感じでした。

エメルドがサフィアに話しかけているシーンは、気の毒だなって思いました。
兄妹の会話というより、競争相手を減らそうとしているようにしか見えないので。
権力の虜になっているって感じです。
勇者の護衛にサフィアを選んだのもわかるような気がします。

勇者に護衛は必要ないです。
別の意味が込められているのかもしれません。

勇者パーティーは魔王を倒していなかった、という衝撃の事実が発覚したのでした。
かつて仲間だった彼女が言うには、主人公は世界を騙した罪悪感に耐えきれず、都合のいいように記憶を改ざんしていたとのこと。

心が悲鳴を上げるくらい耐えがたいことがあると、脳が防衛本能を発動させることがあります。
彼の場合は、世界の人々の期待を一身に背負っていました。
その期待を裏切ってしまったので、精神的ショックは相当なものだったはずです。
都合のいい記憶に塗り替えてしまうのもわかると思いました。

まだ絶望すべきことがあるそうです。
急展開を迎えたって感じがします。

全体的に凄くよかったです。
まさに侵入者を発見したといったところ。
サイレンに似た効果音が付いているなど、緊迫感を上手く再現していました。
聴いていて楽しかったです。

終盤に出てくるサイレンは、見つけた侵入者を追いかけている状況なのでしょう。
場面に上手く合っているので、面白い演出だなって感じます。

イラストもよかったです。
侵入者と警備員、二つの心理が上手く描かれていて面白いです。

聴いていると、RPGのフィールド上を歩いている感じがしてきます。
そんな雰囲気があって面白いです。

こんな風に聴こえてきます。
今日も一日冒険だ、敵が出るまで冒険だ。
敵が出てきても俺達が、どんなやつでもやっつける。
といった感じです。
ゲームにぴったりな音楽だと思います。

ラスト間際の上がっていく雰囲気が結構好きです。
終わりにかけて盛り上がっていく、そんな雰囲気がいい感じです。

ストーリーは勇者とその家族について語られていました。
興味深いと感じたのがミクネの腕力です。
あのシーンで彼女は、イタズラをした者を一発でノックアウトさせていました。
勇者の背中にしがみついた場面も、腕力がなければできない芸当です。
初見の時は驚異的な才能だなって思いました。

普通の孤児とはどこか違っています。
勇者としての才能をミクネも持っているのではないかと。
それに匹敵する秘密が彼女にあるような気がします。