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何度かこんな言葉が出てしまいました。
あり得ない!
という言葉が。
そんな風に言ってしまう凄まじいシーンが多かったです。

硬い防弾ガラスで覆われているなら、一点を集中して撃てばいい。
そうすれば標的を撃ち落とすことができるはず。
恐らく、あのシーンのゴルゴ13はこう考えたのでしょう。
無反動速射RT15連発銃を使って、本当にやってのけています。
しかも700メートルという超長距離から、一ミリの誤差もなく、正確にです。
神業としか思えないなって思いました。

銃を抜いて撃つ速度も神業としか言いようがなかったです。
あのシーンのゴルゴ13は、背後にいる3人を1秒の半分程度で倒していました。
急所を的確に撃っていますし、背中に目があるとしか思えないです。

水分に関する話も興味深いものでした。
とある国の人は、タマネギ、マンゴーを刻んで入れた水を飲んで出かけるとか。1日分のビタミン、汗で失う水分と塩分などを、前もって補給しておくって考えだと思います。
熱中症対策につながる話なので、読んでいて勉強になりました。

彼女に片思いをしている男性が、ゴルゴ13に復讐の刃を向ける。
ストーリー的にそんな感じでした。

意外だったのが、ゴルゴ13のやったことではなかったことです。
違う人物が黒幕だったってオチになっていました。
温情のある言葉をかけているのも併せて予想外でした。

ゴルゴ13は、機械ではなかったんだなって思いました。
人間性の感じられる場面が少ないからか、そんな風に思ってしまいました。

本当に急所が外れているのなら、今後のストーリーに出てくるのではないかと。
彼はかなりの腕を持っています。
更に強くなって出てくることを期待したいです。

強面の軍曹と仲良くなってるシーンで笑ってしまいました。
東郷はほとんど何も言わないのですが、凄まじい一面を見た影響か、彼は饒舌になっています。
その変化が面白過ぎるって感じでした。

相棒と言っている場面もじわじわときました。
それに対して返事をしているのも面白かったです。

ゴルゴ13は、一人で黙々と仕事をこなすってイメージです。
今回は二人で仕事をしているので、妙な場面だなって思いました。

モスクワ人形は、名前の通り人形だなって思いました。
最初から最後まで手のひらの上で踊っていたからです。
ラストのオチも人形の名前通りといったところ。
上手いネーミングだなって感じます。

最初でミスをしなければ、ゴルゴ13に会うこともなかったはずです。
会計上のミスと正確に伝えていたら、貧しくても普通の生活を送れていた気がします。
それを思うと気の毒です。

で、ゴルゴ13の方はというと、いつも通りでした。
時々ですが、この人は機械なんじゃないかなって思うことがあります。
何をやるにしても冷静なので。

後半にクーンがサウナに入っているシーンがあります。
そこに彼のライバルが入ってきたという。
正確に言うと、元彼と今彼のような関係です。
ゆえに何かが起こりそうな雰囲気になっていました。
この状況がおかしくてちょっと吹きました。

言いたいことが山ほどありそうな感じです。
クーンも似たような感じがします。
何が起こるのか予想できないので、続きが楽しみです。

個人的には意外な展開になってくれると嬉しいです。
例えば意気投合してしまったとか。
実際にそうなったら笑えます。

ゴルゴ13ことデューク・東郷の正体を、第三者が調べるという展開が面白かったです。
それによって浮上した名前が東研作でした。

ゴルゴ13を敵に回したと想定しながら物語は進んでいました。
いつ狙われるかわからないというスリル、そんな気配が強く漂っていてゾクゾクしました。

探偵が必死に情報を集めているって雰囲気もありました。
残念な結果に終わっていますが、意外性のあるストーリーになっていて面白かったので、内容的には満足です。

ゴルゴ13の過去を探るには、本人から話を聞くしかないんじゃないでしょうか。
それしか方法がない気がします。

万年筆を落としてしまったのは、何らかの病気によるもの?
前にも似たような話がありました。
その時は目に見えない標的を倒したことで、しびれが収まったと記憶しています。

今回の場合は、標的を倒しても収まらない様子。
何が原因なのか全くわからないです。
彼が怖がるのもわかると思いました。

この時代にはまだ脳を検査する機械が存在しないです。
脳神経外科の権威も少ないのではないかと。
検査をしようにも技術がまだないので、今後を考えると心配です。

潜入ルートの終わり方が秀逸でした。
最後に書かれている後日談も併せてです。
あまりにも上手い描き方だったので、過去に起きたことを漫画にしたのかなって思ってしまいました。

1971年と書いてあるのもそう感じた理由の一つです。
どうしても冷戦という言葉が頭に浮かんでしまうので。
平和な時代に生まれてよかったと感じます。

狙撃のやり方も見事でした。
今回は耳から聞こえる音だけを頼りにしていました。
あんな神業はゴルゴ13にしかできないと思います。

ルームナンバーが強く印象に残っています。
撃つまでの過程ではなく、終えた後の状況を第三者が調査するって感じでした。

ゴルゴ13の標的となる人物は、地上100メートルで生活しています。
狙い撃つには同じくらいの高さからやるしかないです。
それで彼が取った手段はというと、500メートル離れた位置から撃つというやり方でした。
初見の時は凄過ぎて声が出なかったです。

サムについての感想です。
彼がやったと見抜けたところは確かに凄いです。
長年の勘も見事としか言いようがないレベル、称賛したくなります。
しかし相手は凄腕のプロフェッショナルです。
戦う前から勝負は決していた気がします。

二人が雪合戦で投げている雪玉は、風を切って突き抜けていました。
効果音が普通と違うって感じでした。
恐らく、120キロから130キロは出ているのではないかと。
平然と避けているのが凄過ぎです。
二人にしかできない気がします。

特大かまくらを作ったシーンも凄かったです。
大人でもかなりの労力が必要となります。
にもかかわらず、疲労の色は全く見えなかったです。
運動神経と体力が凄いなって思いました。