詳細を表示しないさんのレビュー一覧

ジェイクがエレナの怪我の具合を診るシーンです。
そこの彼は、エレナと二人っきりになりたいと思っているように見えました。

婚約破棄すれば他人になる、この点を強調している場面もありました。
もしかすると、エレナを見ているうちに一目惚れしたのでしょうか?
ジェイクの気持ちが何となく気になります。

カタリナには似ていないって話ですが、エレナの容姿は控えめに見てもかなり可愛いです。
性格的にも悪くないので、惚れてしまってもおかしくない気がします。

オスカーが主人公の部屋を訪問したシーンです。
そこに元のエレナが出てきました。

包帯や布が外されていて、髪や化粧は今まで通りだとか。
外見はそんな感じでも、中身は以前とは違っています。
その点がオスカーの間違いだなって思いました。

王妃の私室のように飾り付けられていて、室内は香水の香りで覆われています。
やったのはルイーズで確定でしょう。
元のエレナになったと誤解するのもわかる気がします。

話をすることで誤解が解けると予想しています。
これで以前の性格に戻ったら全てが終わりなので、そうなって欲しいです。

ルイーズのやっていることを見ているうちにため息が出てしまいました。
これで確定しました。以前のエレナの性格を形作った背景に、ルイーズがいることが。
あれでは人間の何たるかも学べないです。以前のエレナが気の毒に思えてきました。

オスカーの方は、窮地に陥ったヒロインを助けに来た王子様みたいな雰囲気でした。
イラストが格好よすぎて困るレベルです。絵になる光景でもあるからか、何度も見てしまいました。

これで全てが終わった訳ではないです。
貴族としての身分の差など、後のことを考えると大変だなって感じます。

俺は俺の正義を尊重するなど、無茶苦茶な持論を展開している彼が赤ちゃんを楽しませていました。
幸せいっぱいな表情で。
変人だった彼が普通の夫になっているので、凄い光景だなって思いました。

千歌音が彼と平和な家庭を築いているシーンもなかなかでした。
ずっと彼女を見ていた人が、夫になる権利を勝ち取ったことになります。
こちらも凄い場面だなって感じます。

愛を感じられる終わり方になっていて面白かったです。
読み手のこちらの方も気分的にすっきりしました。

事件のトリック及び犯行内容は、主人公の高校生時代に出てきたとある事件とちょっと似ているなって思いました。
主人公は当時のことを考えながら推理していったのではないかと。
謎が解けちまったには、そのことも含まれていたような気がします。

最後に地獄の傀儡師の名前が出てきました。
裏で手を引いていることがわかっても、何もできないみたいです。
この辺は変な設定だなって感じます。

主人公が地獄の傀儡師に会いに行っていました。
ここで終わっているのが残念だなって思いました。
どんな話をするのか凄く気になるので。

主人公が見た夢の内容についてオスカーとジェイクが議論しています。
そこが面白かったです。

時代背景は今より40年から50年くらい遡るとか。
夫は温和な性格の職人で、裕福ではなかったものの、幸せな日々を過ごしていたと書かれていました。
エレナに転生した主人公が、頭を打った衝撃で前世の記憶を思い出したような気がします。
温和で優しい性格になったのはその辺りに事情がありそうです。

ルイーズがどんな行動を取るのか、この点がちょっと気になるところです。
何もしなければいいのですが。

以前のエレナがオスカーを好きになったのは、誠実さに惹かれたからだとか。
外見ではなく、中身を見ていたことになります。
評判が悪い人物が賢かったことを意味するので、オスカーが困惑するのもわかると思いました。

主人公の言い方には非の打ちどころがないです。
しかも以前の性格を知った上で発言していました。
誠実な人は主人公にも当てはまる気がします。

このまま婚約破棄をしていいものかどうか、と思い悩む展開になりそうな予感。
個人的にはそうなってほしいです。

ルイーズ・バッソは、エレナの母親と共に隣国からやって来た侍女です。
単なる侍女のはずなのに、オスカーに対する態度は慇懃無礼に近いものがありました。
子爵よりも伯爵の方が身分は確かに上です。
それを彼女が利用したことになるので、なんとなく変だなって思いました。

以前のエレナがあんな感じだったのは、ルイーズが影響を与えたからではないかと。
エレナの母親は旧王家に連なる家筋らしいです。
そのことを知っているなら、王家の者に相応しい振る舞いを教えてもおかしくないです。

主人公の味方にはならない気がします。
やり方が強引過ぎるので。

前世の記憶について語っているシーンが興味深いです。
主婦だった頃と比べると、今着ているドレスは贅沢と語っていました。
以前は、普通の平民として暮らしていたって話です。
貴族が身に着ける衣服を豪華と言うのもわかる気がします。

ジェイクは前世の記憶を夢と表現していました。
非科学的なことを、科学に当てはめて考えているといったところ。
現代社会と似たような感じになっていて面白いなって思いました。

主人公はエレナの記憶を思い出そうとしていますが、私は思い出さない方が彼女のためだと考えています。
一人の中に二人の人格が入ることを意味するからです。
それはちょっと面倒なので、何も起きないことを期待しています。

徴兵・徴用の制度を導入する。
鶴の一声に等しいこの一言が、議会に騒動を引き起こしたように見えました。

反対意見が出てくるのはまだいい方で、元帥政府を打倒すると言い出す人が現れる始末。
悪い流れになっているなって思いました。

実際に制度が動き出すと、国の体制が変わる可能性が出てきます。
歴史がそれを証明しているので、危機感を抱くのもわかります。

最後は笑ってしまいました。
色々あったが、なんだかんだでまとまったって感じです。
その雰囲気が強く漂っているのが面白過ぎでした。
現代社会の議会にちょっと似ている気がします。
あっちも騒動が起こっても、時間が経てば収まっているので。