作品内容
【大ヒット小説『後宮の烏』と同一世界で描かれる、神に選ばれた娘たちの”幸せ”を描く婚姻譚】
海神(わだつみ)の託宣を受け、自身が治める島・花勒(かろく)の領主として『海神の娘』の蘭(らん)を娶った啓(けい)。
彼は彼女の左頬に彫られた文身(いれずみ)―――罪人の証である黥(げい)に驚きながらも、優しく言葉をかけていく。
その甲斐あってか、言葉を紡ぎ出した蘭であったが、彼女の口から発せられたのは「肉親を先代領主・榮君(えいくん)に殺された」という驚愕の事実…。
未来ある2人を先代領主・榮君(えいくん)の亡霊が苦しめていく…。
【第2話「呪い」を収録】