上野彰義隊 墓守の伝承

  • 上野彰義隊 墓守の伝承 [地湧社]
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上野彰義隊 墓守の伝承 [地湧社]
autore 小川潔
casa editrice nome 地湧社 Segui
Data di rilascio 10/08/2024
Serie 上野彰義隊 墓守の伝承
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Riepilogo dell'opera

幕末の戊辰戦争の一つ、上野戦争で、明治新政府軍に敗れた彰義隊の生き残り、小川興郷(おきさと)は、上野の山(現在の上野恩賜公園内)に戦死者の墓を建て、半生を墓守として過ごした。



ひたすら墓を守り、彰義隊士の矜恃をもって生きた興郷と、その妻りて。2人を起点に、彰義隊の実像と顛末、墓所と共に生きた一族代々の足跡を、その子孫である著者が、現存する史資料と伝承、折々の体験を通してたどる。



【付】「上野彰義隊資料室」(2003年閉室)の紙上再現







〈著者あとがきより〉



先祖である小川椙太(興郷)の履歴を整理していて、筆者は当初、椙太の低い禄高にがっかりしたことがある…しかし今、清貧のなかに生きた下級武士の子孫であることに誇りさえ感じる。上野戦争後、墓守に転じてから、名目や大義を重んじながらもひたすら墓を維持することに徹して沈黙を守り、支配階級に与せずにやってきた興郷と妻りてに、敬意と共感の念が湧いてくる。

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