作品内容
厳しい大自然と、人間たちの強い意志が相争う東北地方。
どこまでも連なる奥羽の山々に、今するどい銃声が響きわたった。
使い込んだ銃を担ぎ、深い知識と技で獲物を仕留める彼らこそ、「マタギ」と呼ばれる狩人集団だ。
うつろう季節と共に生きるこの者たちには、自然は好敵手であると同時に無二の友人。
彼らの目をとおし語られる物語は、どれも豊潤な山野の香りに満ちている。
「野いちご落とし」の異名をとる青年マタギ三四郎や、
禁忌をおかした速射の達人・猿丸など、どの人物もつわもの揃い。
名マタギたちの活躍をつづった感動の連作短編シリーズ・第1巻!!