作品内容
突然の雪崩で消息を絶ったパーティー。
その中には志摩律子が顧問弁護士を務める河野機工の社長の息子・河野孝一もいた。
孝一は実の息子ではなかった。子宝に恵まれなかった社長夫妻の養子に迎えられ、大切に育てられてきた。
孝一の妻も社長が見合いをさせた結果だった。
慌てて現地へ向かった河野社長と孝一の妻・厚子が目にしたのは、
願いも虚しく、変わり果てた姿の息子の姿だった。
そしてその傍らには孝一の遺体にしがみつき号泣する女……
大学時代から孝一と付き合いを続けていた愛人であった。
孝一の遺体を前に女は河野社長と妻に言い放つ。
好きでもない女と結婚させられ、孝一はずっと耐えてきたのだと。
そして河野社長と孝一の妻・厚子は、ある決断をすることになる……。
篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、
人間関係が交錯する第13巻(全14巻)!!