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気になる巻のみ購入しています。全部買った方がもっとわかりやすいのだと思いますがこの巻だけでも白井さんを知るのに支障はなかったです。

どこか翳りがある心を誰にも許していない支配的な男×大人しく従順な薄幸の女という組み合わせに聞く前からご馳走様ですという気持ちになりました。キャラの説明にサイコパスとありますが幼少期に母親から始まるトラウマと過去がありちょっと違うように思います。
彼とヒロインだけ仕事上のバディではなく片方が裏切れば明確に裁かれる共犯関係で、公式SSでも物語性を特別に感じさせるタイトルなのが好きです。描写はされませんが復讐は果たされ、たぶん今までで一番の共犯関係になるのかなという示唆があります。

第二巻のヒロインをハメたと説明があったので容赦のなさにちょっとびっくりして、実際に作品を聞いてヒロインの前の男に対しても怖くて、でもヒロインにだけは優しいのが、ヒロインだけが特別なのだと思えて好きでした。

甘えて見せてくれたり優しさを与えてくれたり、お互いを似たもの同士で唯一無二の嵌まるパズルのピースだと例えてくれたのが一方的ではない関係なのがよかったです。
ヒロインと彼氏の関係を見抜いた上での初めての行為、恋人になったあとの蜜月の行為、復讐を果たしたあとの獣のような行為とセックスのバリエーションも豊かでした。

彼の手帳の中身の画像が付属されており、彼のしたことの描写もあるのですが個人的にはその情報よりもヒロインへ渡す指輪を詳しくメモしているのに興奮してしまいました。

辛そうな顔を見ていると、君には僕しかいないのだという気持ちになれて勃起するというセリフが彼を現しているようで好きです。可哀そうな女が好きなのかと思えたのですが、そう感じたのもヒロインが初めてなのが初恋のようで良すぎる。
最後のセリフも僕たち『は』幸せになれる、これから絶対に一緒だと言うのが執着じみていて本当に大好きでした。