レビュアーランキング:
8位
(役に立った数:4,769件)
投稿数ランキング:
36位
(総レビュー数:404件)
ぽ……ぽぽぽ……ぽ……
(!?)
危な……ッ。
危うく人語を忘れそうになったよ!
片桐さまの発する『ぽ』の印象が強烈で、脳に刷り込まれていく感覚がすごすぎた! まさに、タグの洗脳を体感しているかのようだった!
文字であらわすと『ぽ』しかないんだけど、作中聴こえてくる『ぽ』は、ほんとうに多彩。八尺さまのその場その場の感情が『ぽ』だけであらわされていて、片桐さまのお芝居の細かさに感動を禁じえなかったよ。
魅入られた人にだけ聴こえるらしい人語は、紳士的で甘美な美声。でも、その美しさが逆に怖い……みたいな得体の知れなさがずっとあって、それがすごく良かった。
えっちシーンでの人外感は凄まじくて、じゅるりとした耳舐め音に、永遠とつづく哄笑……まさに、不気味な怪異に貪れているかのようだった。 エロいは勿論なんだけど、圧倒的な存在に魅入られ、支配され、愛でられる感が際立っていたと思う。身体だけでなく、独占欲も大きかったよ!!
ヴヴヴヴ……なSEや、背後で聴こえるぽぽぽ……など、雰囲気作り、演出のセンスが光っていて、ホラー作品としても、すごく面白い作品だった。
溺愛されているのが分かるから、怖いけど怖くないよッ!!
(だから安心して、みんな挑んでほしいの意!!)
前作で酷いDV元カレとして描かれていた彼…瀬木孝弘さんが今作のお相手です。
今作では、孝弘さんとの出会い、前作へと繋がるエピソード、前作とは違った彼との未来…等が描かれています。単体でも楽しめますが、前作を聴いてからの方がより楽しめると思いますので、ぜひ、前作も合わせて聴いて欲しいです。
市役所で窓口を担当してくれたことをきっかけに、彼と出会ったヒロインちゃん。すぐに一緒に飲む関係になり、酔いつぶれた彼を介抱するためホテルへ…そのまま身体の関係を持ち、恋人になるまでとんとん拍子。幸せな未来しか見えませんでした。
しかし、恋人関係になったとたん顔を出す彼の執着心。愛が深く重すぎるが故に、ヒロインちゃんを失いたくないという思いが暴走し、気づけば大切なヒロインちゃんを束縛し、嫉妬にまみれたどす黒い感情で蝕むような愛し方しか出来なくなっていきます。
幼少期のトラウマから、ヒロインちゃんが自分の前からいなくなってしまうかもしれない…そんな不安を抱えていたことも大きな要因でした。彼自身、そのことをしっかりと分かっていて、それでも自分の中に渦巻く負の感情を抑えることができずに、暴力的なセックスでヒロインちゃんを繋ぎ止めようとしてしまう。だけどそれが却って彼を苦しませる結果となり、そんな悪循環に涙が溢れて止まりませんでした。
ヒロインちゃんが彼を受け入れた時の嬉しそうな声には、心から感動しました。良かった…本当に良かったよ…
がるまに特典では、孝弘がヒロインちゃんのストーカーとなってしまうif世界が描かれていて、前作とリンクした場面にはドキッとなりました。どうしてこんなことに…そう思わずにはいられない辛い辛い物語。
ほんの些細なことがきっかけで、人生は良い方にも悪い方にも転がっていくんだな…と思わされました。
シリーズを通して、いろんな視点で見ることのできる、非常に興味深い作品でした…!!
2024年09月24日
雑誌編集者のヒロインちゃん、見目麗しい僧侶・茶禅さんの特集を出したら売れると考え、身分を隠し、彼に近づくが…な、お話。
茶禅さん、僧侶さんらしく優しく落ち着いた声音で、このお声で説法を聞いたら煩悩が一気に浄化されそう…なんて思いました。
しかし、ヒロインちゃんが雑誌編集者だと知ると態度が一変。純粋な気持ちで自分の説法を聞いてくれていると思ったら、記事を書く為だったのかと失望。
否定するヒロインちゃん。実は彼女、彼の説法を聞いているうちに、彼の説法を通して彼自身のことも好きになってしまったんですね…。でも彼には伝わらず、必死に想いを訴えるヒロインちゃん。すると、半ば呆れたように彼が提案したのは、なんと修行…!? 滝に打たれるアレです!?
もちろん(?)裸で目隠しをされて。エッ…
雑念を滝と共に洗い流すように言われますが、冷たい水に震えていると、彼が背後から寄り添ってきて、体の内側からも暖まれるようにとキスまで!?!? 雑念を洗い流すどころか、煩悩にまみれてませんか!?!? なのに彼は頑なに(?)雑念を払う為だと更にえっちな…れろれろっとした口づけを続けます。悶えて身を捩ると警策で打たれるし、もうどうしていいか分かりません…!!笑
そして辛い修行(?)を経て、漸く彼に想いが届いてのTrack03からが凄かった。
必死に欲望を抑え込むようにして呟かれた、押し殺した声での「あなたを抱きます」…肉欲を制御しようと葛藤する中での余裕のない彼の喘ぎ声…繰り返される愛の囁き、滝行の比ではない甘く官能的な時間が広がり…続くTrack04では、ヒロインちゃんがまだ自身を開放できていないと、更なる快楽で翻弄され、分からされます…ッ
禁欲しすぎると反動で物凄いことになる、と分からされた作品でもありました!!笑
茶介さん×僧侶…滝に打たれながらの口づけなどなど、他では体験できない素敵な作品をありがとうございました!!
住んでるマンションで暴行事件。怯えるヒロインちゃん。そんな彼女の異変を察し、親身に話を聞いてくれる同僚の彼。
沈着冷静で口調も淡々としているため少し冷たい印象を受けますが、ヒロインちゃんのことを心底心配してくれて、優しさも窺えます。
そして親交を深めていくうちに、彼は最初から気づいていたけれど実は小・中学校が一緒だったことが分かります。
ずっと好きだったヒロインちゃんとまた巡り合い、運命的な恋の予感…の筈なのに、そこはかとなく不穏な空気が。猿飛総司さまの絶妙な声音…雰囲気づくりが最高でした…!!
そうして迎える彼からの告白。ごく自然な流れで恋人になるふたり。同棲。ふたりの関係は急速に深まっていき――でもすぐに手は出さない…けどキスはしたい…とお願いしてくる彼。クールな中に垣間見えるヒロインちゃんへの想いに思わずきゅん。だけどとんとん拍子にことが運んでいくのが、ちょっと怖かったりもして。
初めてのえっち。大好きだよ…と想いを告げられ、かわいい…かわいいね…とキスの合間にも愛を伝えてくれる彼。でも溺れている様子はなく常に冷静な感じが何処となく不気味で。まるで狂気が燻っているような不思議な感覚を覚えます。このまま彼と一緒にいて大丈夫なのかな。不安感は募っていくばかり…。
そして自分の中にあるもやもやとした不安感が確信へと変わる瞬間が訪れます。
彼の過保護が過剰になっているような…そんな違和感を覚えた矢先にヒロインちゃんが暴漢に襲われる事件発生。そのあとの彼からのおしおきには、身の毛がよだちました…ッ
そもそもヒロインちゃんが彼の言いつけをやぶってひとりで会食のお店を出たせいだと咎められての、荒々しいセックス。泣いてもやめて貰えず、かわいいな…と恍惚とした声を出す彼がとにかく恐ろしくて。
とんでもない人に執着されてしまった恐怖を全身で感じつつも、彼の愛に縛られて幸せな作品でした…!!!!