yuu.222的鑒賞一覽

ヴィスクから逃げ出し、更にハーランからも逃げ出した後のお話。

25年待ち続けたオーリを前に、自分から壁を作り微笑みもしないパストル。
しかし拒食症だと知り、オーリはほっとけない。
「心配だから」そうやってパストルを気にかけてくれて、やがて恋人となる2人。
しかし、オーリは皆んなに優しいという事実がパストルを壊していく。

マルス、けっこうオーリにひどい事してたのに、のこのこ現れた事にも驚きつつ、パストルはマルスを無事戻すという対価に、オーリに瞳を見させてまた忘れさせて、魔法の塔での幸せな暮らしを保つというもの。
メリバだけど、その幸せがいつまでも続くようにと思いました。

偽オーリの声ですが、私は全然違和感なく、寧ろ楽しく聞けました。
邪悪な偽オーリも聞いてみたいくらいです。

眠り姫の憂鬱のハーラン編。
周りより年下の自分が本来なら結ばれるはずがないと思っていたハーラン。
しかし、オーリは眠り、その間に彼女を目覚めさせ、強く男らしくなりたくて…傷をおい生きている。
そしてついに目覚めたオーリは、自分以外の男が目覚めさせてしまう。しかし偶然、目の前に現れたオーリは今なら手にいれられる程か弱くて!

無理に手に入れようとすると、自分のつらい過去を思い出させる。
しかし、オーリを手にいれたくて、大声で怒鳴ったり、直後にあやされたり、泣いたりとハーランの気持ちの波がジェットコースター級。
自分が壊れているからと、オーリも同じ所までという思考回路も…。

マルスはあの優しげな感じからして、中々えげつなくていい味を出しているなと思いました。

シリーズ全作聴かせていただきました。
1作目のヴィスク、ずっと25年間も側にいた人間。
オーリとも年が近く、眠りにつくことがなければ、1番オーリと普通に恋愛をできたかもしれない人。

でもオーリは眠りにつき、それを守り孤児院から離れず、献身的に守りぬいたオーリを目覚めさせたのは他の男。
目覚めたオーリにも拒絶され、拗らせていた25年分の想いが爆発し、監禁して無理やり抱いた。
でも、オーリには25年分の時間がなくて、まだ少女だった時の心と頭のまま…急に追いつく訳もない。
ヴィスクの気持ちも、オーリの気持ちも救われない、切ないけれど素敵なお話でした。

真夜中まで絵を描く、ヒロインちゃんに話しかける謎の声。
それは、長時間見ていられないほど美しい絵画。
気さくで優しげな略取さん、だけれどその略取という名前が表す通り、「許可は求めてないんだ。これ、決定事項だから」とこちらの思いや意思など解さない、立派に怪異でした。
そのまま、絡め取られ、最後はヒロインちゃんの描いた風景画の世界へ連れ去られる。
30分という短い時間でしたが、濃密に作りこまれたお話でした。

方言もの好きですが、博多弁は初めて。
そして、ヤクザなので、怖いのかなーと思ったりしていたら、序盤の諍い以外すごく優しい。
飛び散った明太子を洗う為にラブホテルに連れてきて服を洗濯してくれた後、手を出すのか出さないのかも焦れったいし、濡れにくいというヒロインちゃんを思いやり優しく抱いてくれて、狂也さんという男性は本当ずるい人だなーと。
でも最後は一般人とその道の人という事で、やっぱり遠ざけられちゃって、でもDL特典を聞いてると2人は運命の…。
続編制作決定という事で楽しみにお待ちしています。

兄の友人で、英国貴族ルーカスさんの日本滞在を一家でアテンドしていたヒロインちゃんは、帰国前にルーカスさんからデートに誘われます!

思い出の水族館を貸切にして、そこでルーカスさんから告白され、惹かれていたヒロインちゃんも受け入れて2人は恋人に。
でも、4日後には帰国しないといけないルーカスさんは思いを抑えられず、そのまま彼の用意したスイートルームで帰国前までずーっと甘々のいちゃいちゃです!

そして、恋人になって数日でプロポーズ!
しばらく離れる2人ですが、我慢できなくなったらプライベートジェットで会いにくるなんてルーカスさんスケールが大きい。

ルーカスさんのレディとハニーは甘くて甘くて、糖分過多で倒れるかと思いました。

アイドルの蒼太くんはファン食いで有名で、推しているヒロインちゃんはライブ帰りに絡まれて助けてくれたのは、なんと推しの蒼太くん。

あれよあれよとホテルに連れていかれ、兎に角舐められて…。
蒼太くんはちょっぴりSっ気もありつつ、処女のヒロインちゃんにとても優しくしてくれて。

ファン食いのアイドルの蒼太くんだから、ハピエンはないかなーと思っていたのですが、最後の蒼太くんのお願いにニコニコになりました。

疲れてる時に聞かせていただいんですが、充希さんの優しい声からして聖母らしさが溢れています。そして睡眠前に聞いていたので、そのまますやーっと眠ってしまいました。なので、聞き終わるのにけっこう日数がかかりました。

充希さん、最初は俺と言い間違えたり、普段の充希さんが見えますが、ヒロインちゃんのためにママになってくれるのをすごく感じます。
徹底してママになってくれる事に、充希さんのヒロインへちゃんへの愛を感じて幸せな気分にさせてくれます。

最終トラックはオルゴールの綺麗な音色と2人の思い出を聞いて、すごく幸せな気分になりました。
疲れた時は充希ママに癒されます!

物語冒頭から、ドSな相馬社長にヒロインちゃん(秘書)が取引先との商談中に眠そうにしていた件で、いっぱい言葉攻めとお尻ペンペンされちゃいます。
これが生音、確かにお尻叩かれてる気がする!

いっぱい罵られて、お尻叩かれて、我慢させられるけど、この2人の間には信頼関係があり、ヒロインちゃんも言いつけ通りに我慢するし、我慢できるとご褒美ももらえる理想の関係。
だから、一方的に痛い事をされるのが嫌という方もご安心下さい。

相馬社長はヒロインちゃんが大好きで、わざと眠そうな態度をした事もわかってるし、ヒロインちゃんが望んでいるからこそそれを叶えてくれる訳で、つまり甘々なラブラブカップル!!

ヒロインちゃん、またわざと眠たそうにお仕事しちゃうんだろうなーw

ヤクザの組の組長の一人娘のヒロインちゃん。
そして組長に拾われたヒロインちゃんのお目付け役の莉久くん。
ヒロインちゃんは、そんな莉久くんが大好きで常に気持ちを伝えているがいつも困らせてしまう。
実は莉久くんは、組長の存在を煙たがっている若頭によって暗殺者として育てられ、身分違いと汚れ仕事をやっているという罪悪感からヒロインちゃんに相応しくないという思いと、同時に他の誰にも渡したくないという相反する気持ちを抱えて過ごしていて…。

そしてある日、ヒロインちゃんだけは逃してやるという若頭の言葉に、莉久くんは組長夫婦を手にかける。
両親を殺した血に濡れた手でヒロインちゃんに逃げようと言っても、受け入れられず拒否される。
そして莉久くんは誰かの手に触れさせるくらいならと、無理矢理初めてを奪う。
基本的にはいつもと同じように敬語ですが、ふとした瞬間に出てくるタメ口や高笑いに、ずっとずっと触れたかったヒロインちゃんに触れられる莉久くんの喜びを感じます。

その後、薬のせいか、愛した人に両親を殺された為か、ヒロインちゃんは心が壊れて幼児期退行を起こしてしまいます。莉久くんを愛したまま、時だけが戻りヒロインちゃんは心も身体も莉久くんを求め愛していて、そんなヒロインちゃんを変わらず愛し守り続ける莉久くん。
しかしやはりこの状況に心を曇らせ辛そうな莉久くんに、慰めるつもりでヒロインちゃんが言った言葉を聞いた莉久くんの絶望…。
色々なすれ違いがなければ、祝福されて幸せになっていた未来があったという事。
幼子の様に無垢になったヒロインちゃんの発したその真実は莉久くんにとって、どんなに残酷だったか、その慟哭を聞いて胸が締め付けられ、
果たして壊れてしまったのはどちらなのか?と思いました。