腹違いの義兄モノということで、人を選ぶかと思いますが私にはもう刺さりまくりでした。
八神さんが演じるお兄様、めちゃくちゃいい声で丁寧に喋るじゃん?と思ってたら、いきなり低いお声になって口調も変わってドSになるの…最高すぎて天を拝みました。
相思相愛ですが2人は本妻と妾の子で立場が違うので、他の人がいる時は義兄を名前で呼び捨てにして使用人として扱う、2人の時はお兄様と呼ぶという約束をしている設定がかなり史実に近いというか、当時の世界観に合っていてとてもいいなと思いました。
めちゃくちゃシナリオが作り込まれてます。
すごい。
勿論えっちですがかなり物語性の強い作品なので、そういった作品が好きな方におすすめしたいです。
その立場と境遇から来る「永遠なんてどこにもないんだよ…」「今だけは夫婦になるか?」というセリフに、もう痛い程胸を締め付けられました。
もう定期的に心臓をギュッとされるセリフが多いです。
聴いていてこの2人は立場や境遇がよく似ている、ある意味共依存している兄妹なんだな…と感じました。
トラック3にですが冒頭で暴力と怒鳴るシーンがあるので、地雷な方は注意かと。
作品説明にもある地震のシーンは、ガタガタという音とガラスの割れる音がメインでした。
本当に地雷な人は注意ですが、個人的には大丈夫ではないかと。
その地震をきっかけにして2人は駆け落ちをするのですが、終わりは…お兄様が断った見合い相手に刺されます。
もう瀕死で海に落ちるのですがそれをヒロインは追いかけて、2人は…というエンドでした。
メリバかバットエンドかなと思います。
刺されてるシーンはもう本当に痛くて聴いてるこちらまで苦しくなりました。
けど、こんなにも愛してくれる人がいるのは幸せだと思ったし、けれど幸せになって欲しかったとも思う、情緒がぐちゃぐちゃにされます。
お兄様の「最後まで守ってやれなくて、ごめん…愛してる」が心に刺さって抜けません。