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「隠し鬼(繁体中国語脚本付き)」 へのレビュー
2024年04月26日 つっきー87 さん
このレビューは参考になった x 1人
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CV.茶介さん、ボンケさんの作品ということで、間違いないだろう…と、特に説明も読まずに購入。結果大正解でしたね 冒頭の、電話の相手には聞こえない部屋を訪ねる音に気付き、狗杖さまを招き入れてしまうヒロイン。狗杖さまは翌日にもまた来るので、絶対に自分で迎え入れろ、というシーン、狗杖さまは丁寧にお願いしているようで、声色は脅すように低く響かせ、有無を言わせない態度が、これは関わっててはいけない人智を超えた人外の鬼であることを思わせますね。茶介さんのお芝居がこんな序盤から発揮されていて、ファンタジーな世界観ながらもすぐに作品に入り込めます その後、狗杖さまに誘われて着いたのは、どことも知れぬ異界。 「ここではお前は歳はとらない」と安心させ、ご馳走を振舞う狗杖さまにすっかり警戒心を解かれ、あれよあれよという間に自然に床にIN。この流れも、なぜか抵抗できずに、いつの間にか…といった感じで人外を相手にしている感増し増しです。 トラックが進むにつれ、被っていた優しくこちらを気遣うようだったのに、だんだん人の皮が剥がれ、冷酷かつ、執着と怒りに燃える鬼の顔が見えるところが、恐ろしいという意味でも、キャラクターに魅力を感じるという意味でもゾクリ。 終盤で捨てられた恨みと怒りの呪詛の言葉を吐きながらも、寂しさと哀しさも感じ、恐ろしさの中にも二度と裏切って寂しい思いをさせたくないという、同情と愛情も湧いてきて、複雑な気持ちになります 結果的にはヒロインは狗杖さまの手中、おもうままの存在となり、悠久の時を狗杖さまと過ごす、狗杖さまにとっての「めでたしめでたし」となりますが、実は、こちら、ヒロインにとっても捉えようによってはめでたしめでたし、となるのでは、と思えました
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