通りすがりそのさんさんのレビュー一覧

わりとまじでなんで?ってなります。ヒロインの心と行動の意味がいまいちわからないです。
ロッカールームで一人でいたしていた、というのは言いがかり?それともマジな行動??
拒絶を繰り返すトラウマの過去持ちっていうのはわかりますが、この世界の常識になっているであろう設定をわかっていながら自宅に発情した男あげちゃうの??とか。
樹くんの限度は一貫しています。

異種族同士が手を取り合う、お話ではありません。
そらもう、圧倒的な上位種族に、いろいろと啓蒙されてしまうおはなしです。
元カレとは、格がちがいすぎるので(相手が上位なのもさることながら、小物モブ臭はんぱないので)、別れるのは仕方がないよね、男の趣味がよくなかったよねーと思わせてくれます。
「娘さんをください(物理)」のすさまじい圧よ。

なんだこのあざとかわいいイキモノ、って序盤は思っていたんですが、途中から、あれ?どっち???ってなります。

ククは実験体99番(から来てる名前?)のころの記憶ももっていて、ヒロインの心の均衡を保つため、定期的に望む記憶を見せているのかな?と思いました。時系列や状況でやや混乱させてくるシナリオでした。

通常時の演技は好きですが、そういう演技がメス喘ぎっぽいのがやや苦手でした。

いや、普通に心がいたくなります。もうかんべんしてください。

共感能力の高い人が、心から相手のことを思いやり、救い上げようとあがきまくった結果、こうなりましたー。なので普通にやるせないです。べつにめちゃくちゃ不幸な結末をむかえるわけではないのですが、致し方がないけれど、ずっとほの暗い。じわじわ息苦しい状況で話がすすみます。

計画通り系男子(いうほど計画通りにすすまないもんでイラッイラの水圧がたかまってくるよ、計画ぶんなげて、途中から力こそパワーといわんばかりに力押しになるよ)な腹黒系弟×おっとり系姉がツボなんで、キャラ造形の設定からいろいろとぶっささりました。

世間知らずっぽいお姉さんに甘えるようでいて、いいきかせている、みたいな話し方もよかったです。

心の声がうるさい系男子(しっぽブンブンふってる大型犬)でした。
世の中には声に出して犯行を予告されても聞いていない系ヒロインもいるのですが、今回は心の声なので、ご安心ください。

ずっとヒロインのこと「沼るわー、沼るわー」って思っている限界オタクみたいになってます。気の強いヒロイン苦手なので、その点も安心。かわいいよねー、守ってあげたいよねーとなりました。

最後は「流れかわったな」になります。

普通にできんかったんかい!

とは思うものの、できんかったんやろうね。としか思えない変態なのに繊細でヘタレな兄気質な男であった。
別に睡眠姦フェチでもなさそうだし、意識あるときに、なんだったらテンションあがってたし、告白して今の関係壊したくないとかいう乙女心ですかね。やってることは変態ですけど。
いいお兄ちゃんボイスなので、意識あるときに篭絡できたでしょ、という気になりました。

シナリオが気になって購入しました。
突飛な、というか、とがったキャラクターも、「はいはい、こういうエロいセリフ言わせたらいいんでしょ?」というノリもなく、丁寧に作ったシナリオだと思いました。

普通にまじめでいい友人と、普通に誠実で地味で地道な幼馴染。自分の劣等感や隠しておきたい感情をさらされてしまい豹変させられてしまう、という展開が痛々しい。EDには救いを感じました。

シリーズの中では、比較的にヒロインはまともなほうかな?って思います。このシリーズ、たまに「いやいやヒロインの言動もたいがいでしょ?」というのもいたので。このヒロインもわけわからん勝負事にのっかったりはしていたけれど。

最初のほうはツンデレ空回りラブコメしていたぼっちゃんでした。が、後半は、もうヒロインの世界観すら自分色に染めようとしていました。

いろいろと勘ぐっていたら、普通にあらすじ通りの人でした。
ヒロインが大学休学する原因を作った犯人がこの人だったりするのかな?とか予想していたので。
普通にただのストーカーでした。

少しだけ辛口。

「今までの演技はすべて嘘」という言い回しが気になりました。「今までの僕はすべて演技」とかならわかるんですが。「「頭痛が痛い」とか「馬から落ちて落馬した」みたいな?