ぎゅうひs recensionslista

原作コミックは試し読みをしたことがあるくらいでしたが、
テトラポット登さんで音声化されると聞いてとても楽しみにしておりました!!

強面だけど誠実で、あがり症のヒロインの気持ちに寄り添えるやさしい柊 朝陽さん。
ヒロインのことが大好き過ぎて動揺したり焦ったり、けれど全力で大事にしてくれる。
一見、無表情ながらもヒロインへの感情がほとばしっていく朝陽さんがあざやかに演じられていて、
胸いっぱいの幸せな気持ちになれる作品でした。

テトラポット登さんの落ち着いた低音のお声が聴いていてとても耳に心地良く至福でした。
ダミーヘッドマイクの使い方がお上手過ぎて、距離が近い時、本当に近い!!
耳もフワフワに甘やかされ、やさしい声音に癒されました。
特典トラックはノーマルマイクの収録ながら、朝陽さんの心の声がダダ漏れで、
テトラポット登さんのコミカルなお芝居が炸裂していて大変面白かったです!!

ただ、マンガ原作のシチュエーションボイスドラマ化という性質上、
ヒロイン側の心情や状況が少し分かりにくいところもあったためコミックも購入しました。

結果、マンガと合わせて聴くのがまた最高に良かったです!!
原作は「絵」という視覚的な面白さや魅力というマンガの楽しさがあり、
ボイスドラマにも耳からしか得られない栄養があり、
原作の良さも、ボイスドラマの良さも、両方堪能できる相乗効果を感じました。

今回の音声化はコミック1巻の正式な恋人になるまでの物語だったので、
朝陽さんがよりいっそう甘々になる2巻もぜひ音声化していただきたいです。

家と家の政略結婚から逃げ出した姉の身代わりとなって嫁いで来たヒロイン。
ケチのついた縁談に初夜から不機嫌な花本穂純さんですが、
「痛がらせる趣味はない」と丁寧に事を運んで下さいます。
最初こそヒロインへの気持ちはないものの、ぶっきらぼうながら基本的にやさしい。

ヒロインの方は以前から穂純さんに恋心を抱いていて、
不器用ながら嫁として一生懸命なヒロインに、次第に心惹かれていく穂純さん。
トラックを追うごとにヒロインへの気持ちが高まっていく物語に引き込まれました。

2人の想いが通じ合ってからの穂純さんは、もう、とても甘い!!
ジャケット絵にもあるように、四つ葉のクローバーが物語の中でも印象的ですが、
特典トラックのお話では、ぶっきらぼうな穂純さんの愛情のこもった贈り物が素敵でした。

演じるテトラポット登さんはジャケット絵の印象よりはだいぶ低めのお声でしたが、
穏やかで聴き心地の良い低音と、気持ちのこもった演技の機微が素晴らしかったです。
そして耳舐めの技術がスゴイ。左から、右から、臨場感が半端ない。時間も手厚い。
テトラポット登さんのまた一つの境地も楽しめる作品だと思います。

幼馴染である年上の彼氏、瑞木琉さん。
飲み会帰りの後など嫉妬でちょっと意地悪になる時もあるけど、
基本的にやさしく、彼女をとても大事に大切にしてくれます。

演じる古川慎さんのおだやかでやさしく甘やかなお声が心地よく、
聴いている内に心も身体もリラックスできて眠たくなるほどです。

少しクールなところもある琉さんですが、
勉強を教えてくれたり、体調の悪い時には介抱してくれたり、
メイクを落としてくれたり、お茶やお粥を用意してくれたり、
とても甲斐甲斐しくお世話してやさしく労わってくれます。

特筆すべきは、ASMRらしい耳かきをしてもらえるシーンと、
生理痛の時の対処について医学部生としてのお話があるところ。

生理痛が重い時は睡眠不足も関係あるかもしれないというお話や、
少しでも何か食べてお腹に入れた方が楽になると思うというお話は、
なるほど確かに一理あると参考になりました。
それで用意してくれたのがジンジャーティーに黒蜜、
さらには鶏がゆというのも新鮮で興味深いメニューでした。
生理痛を労わってくれるシチュエーションというのは珍しいですね。
顔色が悪いことに気づいてくれたり、本当に彼女のことを大切にしているのが素敵でした。

耳かきの時は、自律神経を調節してリラックスできるツボや、
目の疲れを取るツボ、肩こりのツボなど、耳ツボの効能を教えてくれながら、
実際に音の振動で本当にマッサージされているような体感があり、
耳周りがほぐれてリラックスできました。

古川慎さんの癒しボイスを探し求めていたので、
理想的なストーリーに出会えて嬉しい作品でした。

王都でクーデターが起こり、罪人として囚われの身となったヒロイン。
担当となった看守のマリウスに有無を言わさずされてしまうお話で、
監獄、看守、囚人とバイオレンスなキーワードが並びますが、
監獄島で過ごす日々は言葉のイメージよりずっとおだやかな空気感。
マリウスを演じるテトラポット登さんのやさしい声音に耳も心も溶かされます。

マリウスが看守を務めている真の目的、
始めは誰でも良かったと言いながらもヒロインを選んだ理由、
その経緯に納得できるドラマティックな物語も聴きごたえがありました。

囚われの身はヒロインでありながら、
ヒロインに惹かれ、ヒロインに溺れ、ヒロインに心を囚われいくマリウス。
ラストで王女様の粋なはからいによりハッピーエンドなのもすごく良かったです。

テトラポット登さんの艶やかで甘やかなお声も耳に心地良く、
何度もリピートして聴いている作品です。

ヒロインのことがとっても大好きな深見 旺士郎さん。
高校時代に同じ部活で好意を持っていたものの社会人となってから疎遠となり、
仕事のプロジェクトで再会したことを機に猛烈にアタック。
念願かなってのお付き合いでとても大事にしてくれます。

仕事の頑張りや、高校時代の部活でのスタンスを褒めてくれるし尊敬してくれる。
疲れてないか? 大丈夫か? すごく気遣ってやさしくしてくれます。

一緒にいて心地良い空気感の旺士郎さんですが、行為の時は甘々に溶かされます。
特に、耳を舐められる時のリアル感がスゴイ。半端ない。
音の振動で物理的に耳を舐められている実感がとにかくスゴイ。
耳、溶ける……!!
しかも長い。左耳が終わったと思ったら、右耳へ。
「相変わらず耳弱いな」と言われますが、確実に耳を開発されます。
ダミーヘッドマイクといえど、どんな使い方をすればこんなに臨場感が出るのか。
テトラポット登さんの演技力のまた新たな進化を見た思いでした。

2人の将来設計も丁寧に進めてくれるお話で、一緒にいて笑い合える。
終始リラックスして癒される作品でした。

「総尺:1時間55分27秒」という情報に始めは驚きましたが、
重厚感のある物語で、1本の映画のような満足感のある作品でした。

テトラポット登さんのお芝居が楽しみで購入したのですが、
開始20分くらいラータさんが出て来ない。
しかしながら、そこへたどり着くまで世界観がしっかりと作り込まれ、
満を持して出て来た時はこの人がターゲットなのかとうなりました。

暗殺者であるヒロインがラータをターゲットとすることになった経緯、
ラータがヒロインを激しく求めるようになった理由、
別れ、再会、その後……、ひとつひとつが解き明かされていきます。

暗く沈んだ水底に沈むような物語がどこへ帰結するのか。
果たして救いはあるのか……?
心臓がギュッとなる展開でしたが、意外なラストに胸がいっぱいになりました。
願わくば、ラストのその後のお話をもっと聴いていたかったです。

とても説得力のある物語で、長尺と覚悟しましたが体感があっという間でしたし、
静かで穏やかながら鋭いナイフのようなテトラポット登さんの演技にゾクゾクしました。
過酷な運命を乗り越えてからのやさしい声音が良かったです。

いっくん、とってもやさしい。
愛情あふれる旦那様で、甘えん坊というより甘やかしてくれる。
でも、ただ甘いだけでなく、悩んでいること、希望すること、
きちんと話に耳をかたむけてくれて、心によりそってくれる、素敵な旦那様です。

テトラポット登さんのおだやかで甘やかなお声がナチュラルで、とても癒されました。
甘々なシーンはもちろんですが、誤解が生じて奥さんを泣かせてしまうシーンでは、
聞いててなんだか本当に涙が出て来てしまいましたが、
一生懸命になぐさめてくれるやさしさにまたほだされました。
臨場感のあるお芝居がとても良かったです。

やさしくて、おだやかな時間が流れる、癒され効果と満足度の高い作品でした。

前作がコメディの楽しさの中にもほっこりとハッピーになれる大好きな作品だったので、
あの物語の続きが出ると聞いた時にはすごく嬉しかったです。

おっぱい星人の有坂遼くんですが、おっぱいへの情熱はもちろん健在ながら、
それ以上にヒロイン大好きの愛情が加速していて胸いっぱいの幸せをくれます。

お誕生日に慣れない手料理を頑張って作ってくれたり、
その他にもケーキや、きちんとしたプレゼントも用意してくれたり。
「来年はもっと驚かせたい」「だから楽しみにしていて」
やさしい声でそう言ってくれるのがたまらなく胸にじんわりとしみます。
来年もお祝いしてくれるんですね。
毎年、誕生日には聞き返したい物語です。

演じるテトラポット登さんの日常感あるナチュラルかつコミカルなお芝居と、
ダミーヘッドマイクの使い方がお上手すぎて臨場感がリアルなのも感動します。
プレゼントを着けてくれる時、耳を攻められる時、
本当に息が耳にかかっているのかと思えるほどの近さがくすぐったいです。

特典の『Healing with Oppai』では有坂くんをヒロインが癒すターンですが、
こちらもめちゃくちゃ癒されました。おかげでまた明日から頑張れそうです。