もはや聴いたとかじゃなくて、お喋りをしました。初恋に浮かれるスーパーエリート悪魔の質感をこれでもかと浴びることができる最高のストーリーです。
声がもう終始あまくてすごい!部屋を訪ねた相手が分かると否やガラリと声色が変わり、アッッッこれはもう無事ではすみませんね……と察します。
とにかくひったひたに愛情漬けにしてくるのですが、それがスパダリが甘い言葉を囁いてくる!!というのではなくて、これまで周囲や信念のために人知れず耐え忍び続けていた人が、初めて愛する人に出会い心を許して甘えているという感じで……からかいや意地悪も言われるし破茶滅茶に振り回されるのに、最後に残る感情が「絶対にこの幸せな時間を守護るからな……!」という決意になってるのどうして。とんでもなく麗しの美声で繰り出される「あーん」に、開けた口が塞がらず口内が干からびるかと思いました。
あとちょいちょい挟まれる悪魔とのがクスリときます、数千年生きてるのにそれ知らないんだ!?かわいっっっ!となること請け合い。
場面は忙しい日々のなかでの僅かな逃避行、ほんの日常の一幕で特別な日ではないのだけれど、彼にとって愛し愛された相手と過ごす時間は一瞬ずつが奇跡なんだなと、ときめきながら泣けてくるほど幸せです。
通常運転の最高イケメンぶりは勿論のこと、気の抜けた態度に心をくすぐられる感覚も、キスでの背筋が震えるほどの色っぽさも、保護者のような慈愛も……終始相手が可愛くて大切で仕方ないことが言葉や声の端々から滲みまくっており、本当に心が満たされるコンテンツでした。こんなに幸せになって良いんですか???有難うございます。
もはやレビューというよりも感謝の手紙と化していますが激烈絶対おすすめです!!ほかのシリーズもぜんぶ買います!!!!!