月夜烏～弐・朱殷～

――時は文久元年。
凄腕の剣客で『八咫烏（やたがらす）』と恐れられている男がいた。
大切だったはずのものを失い、何を守るべきなのかもわからず、
日々めまぐるしく変化する時代から取り残され……
これはそんな男が、色んな人と出会い、失ったものを取り戻す物語です。

第2巻
遊郭から逃げてきた女を匿うことになってしまった東雲。
どうやら事件の裏には、とある組織が絡んでいるようで……

【track list】
【01】朱殷
【02】厄介
【03】刺青
【04】狂騒
【05】夢心地

◆キャラクター紹介◆

東雲 環（しののめ たまき）

身体が大きく、力も強い。
決まった住まいはなく、転々と旅をしながら生活をしている。
寡黙で無愛想、いまいち感情が読み取れない。

長い刀を差しており、両足と刀で三本足に見えるところから
「八咫烏（やたがらす）」と言われて恐れられている。

「この世に神なんて存在しない。
人間の弱い心が生み出した空想だ」


シナリオ：伊奈一 イラスト：あいるむ