作品内容
時は大正。
人買いによって外洋航路の客船に乗せられた貴女は逃亡、一等客室のラヰヒ連邦外交官ヘルムート・ヴェルナーと出會い、匿われる。
ヴェルナーは横浜港から大阪に赴く途上であった。
貴女の身を案じ、この先の同行を申し出たヴェルナー。
そして二人は横浜駅より豪華寝台特急「聚楽号」に乗車する。
――嗚呼、待ち受ける運命も知らずに。
※注意※
本作には登場人物の死を想像させる描写が御座います。
此の物語は架空のものであり、実在の名稱等とは一切關係御座いません。
[登場人物]
ヘルムート・ヴェルナー
四月十一日生
ラヰヒ連邦外交官
かつて貴族であった名家に生まれ、軍人に、そして外交官となり、世界各國に赴任している。
各國の言語文化に精通しており、日本語も堪能である。
冒険を欲し、運命の戀人を追い求めている。
圓盤目次
壱・「船上の出會い」
弐・「聚楽号」
参・「尋問」
肆・「任務故」