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すっごく直接的で、端的な言い方になるけど、このシリーズってつまり、何しても許される作品って思うんですよね。ある意味では笑いの根本ともいうのかな、制限を設けないっていうのが一番適した内容だと思う。18禁というものだからこそできる表現ていうのもあるだろうし、一番自由な場所でこそ輝くコンテンツだと思ってます。

笑いを主軸にした作品シリーズだからこそ成せるシチュエーションっていうのがあるんですよ。この話で展開されるのがまさにそれ。ほかの作品じゃこうはいかないし、やっても「え?」ってなっちゃうだろうという話。それをきっちりと形におこして成立させてるのは、やっぱり才能だと思うんですよね。そういうところ、惚れるわw

シリーズ通して展開される独特の世界観、ホントくせになるわー。そういうところに助けられるっていうのか、中身として結構ハードなことしてても案外するっと読み進められる読みやすさがあるんですよ。こういうのもひとつの才能じゃないかなって感じる。それにはやっぱり明るく楽しませる心意気ってのがないと形にならないですよね。ユーモアってのは実に偉大だ。

これは、単純なエロスを味わいたい人、笑って過ごせる時間を送りたい人、そのどちらの欲望さえも内包して楽しませる夢のような一冊と呼べる作品。自分としてはこの中で繰り広げられる、独特のギャグセンスがくせになっちゃうんですよね。読み終わってから、もう一回、あともう一回ってくりかえしちゃうっていうか。そういう作品ってなかなかないから、ホント助かる。

やっぱじゅら先生は最高だよな!って叫びたくなる。本番無しのパイズリオンリーってのがこんなにも魅力的に映る作品を仕上げられる人は、世の中広しといえども、そうそう見当たらないってものでしょ。それくらいインパクトの強いものとして形作られていることに、素直なおどろきと感謝を捧げたいですね。なんとしても本番がなくちゃいやだ!って人にさえおすすめしたくなる一冊です。

ヤリチン男がお気に入りのセフレとヤリまくるお話、という表現、ホント適格、まさしくそれ、そこに尽きる"だけ"の内容。だからいい、だからヌキ特化と言える、確実に実用性抜群の一冊なんだ。物語性なんかを重要視する人なんか目もくれず、徹底して気持ちよさを追及したものとして仕上げてくれたことに、祈りにも似た感謝を捧げたいわけです。

作者のシオマネキさんいわく、露出というものは決して外に出向いて脱ぐだけにあらずと言った表現をされてるのが、ああなるほどなと思った次第。作品を手掛けるうえで本質を見抜き、形に置き換えるといった作業の中に気づいた輝きと言う事なんでしょう。それは読んでて本当に納得となって心に入ってきました。この魅力に気付かせてくれた本作に、とても感謝しています。

これを読んでいる自分は、現在の作者さんの最新作などを知っている身であるからして、そうするとどうしても、絵柄の変化を感じざるを得ない部分も見えてきてしまう。ただ、それを踏まえてもなお、変わらざる魅力を持っているとわかるのもまた、この作品の素晴らしい点であると思います。こめられた情熱と言うのは色あせないものなんだなと、つくづく感じいる思いです。

いわば第三者の立場と視点を持つ、友人と言うキャラクターを主人公におくことで見えてくる世界。ここが言葉にしつくせない魅力ある作品と仕上がっている、非常にドエロい物語です。作中では決して主人公においしい展開はないものの、ここまで興奮できるように話を構成しているのは、作者さんの才能あって成り立つものだと思いますね。

あっさり・・・とはいかないまでも、手放したくないとの強い思いから、彼女の異常なまでの性欲を受け入れることを望んだ主人公。当然寝取られ作品として、苦しみ、もがくような葛藤を抱えますが、そこから一筋の光明が差し込むように、新たな性の魅力に気付き始める・・・そんな繊細な人の心の変化をドエロとともに情熱的にえがいていくさまがとても気に入りました。