リリアーヌ王女
国王と王妃の間にできた唯一の御子。
女では王座につけないため、王太子になった従弟のジルベールを傍で見守る日々を送る。
ジルベールの求婚からのらりくらりと逃げているが、そろそろ苦しくなってきた。
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「リリ姉様は僕と結婚するんだよ?」
「あのね、ジル。私、隣国に嫁ごうと思うの」
王座に就けないリリアーヌの代わりに王太子となった従弟、ジルベール。
親元を離れて王宮にやってきたジルベールを、
リリアーヌは実の弟、というより息子のようにかわいがっていた。
寂しくて眠れないと言われれば添い寝し、後継者教育を見守る日々。
時が流れ、リリアーヌニ十歳の誕生日。
まだ婚約すらしていないリリアーヌは行き遅れぎりぎり。
そろそろ自分の嫁ぎ先を探さないとまずいと思いつつも、
もっと困っているのはジルベールのこと。
よくわかっていないのだとにこにこと対応していたのが悪かったのか、
ジルベールはリリアーヌが二十歳になってもまだ結婚する気満々。
背も追い抜かれすっかり大人びてきたのに、そこだけ成長しないのだ。
問題なくお世継ぎを作れるように、同じ年頃の令嬢と婚約させたい。
しかしジルベールの求婚は止まるどころか、激しくなる一方。
このまま逃げ切りたいものだと思いながら中庭を歩いていると、突然騒ぎが。
なんでも、ジルベールが令嬢に迫られ怪しい薬を盛られたそうで……
お見舞いに駆けつけたリリアーヌは、ジルベールの求婚から逃げ切れるのか。
切りの良いところまでを収録して、次の巻で続きを描く予定です(ノベル版の完結までを漫画にします)
※備考
・ヒーローによる無理やりなシーンがあります
・ノベル上巻p.72までの内容になる予定です(まだ本番に至らず)
・続編に残酷な表現が含まれます
(ヒロインを襲ってきた奴をヒーローがバッサリ斬ります)
・最終巻はハッピーエンドになります