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父が死んだ。葬式も済ませた。
大好きというほどではないけど、やっぱり肉親がいなくなると寂しい。
以前は灯りのともっていた古いアパートへひとり帰る暗い歩道。
そこであなたは、後ろからつけてきている不審なバンを見つける。が、時すでに遅し。その車から降りてきた数人の男たちに追われてしまう。
そんな折、曲がり角から何者かに手を引かれ助けられ、顔をあげた。
見知らぬその男は自己紹介もそこそこに、ファミレスへ身を隠すことをあなたに提案する。
そうして逃げ込んだ夜のファミレス。眼前の見知らぬ男。
彼はあなたに言った。
さっきの人たちは、あなたの父親が借金を作った会社と関わりのある人間で、自分もカタギの人間ではない、と──。
「今、この場所から、君がさっきみたく追い回されることも、借金の肩代わりをしなくても済む方法を教えにきたんだ」
──神さまは、乗り越えられる試練しか与えないって、本当ですか?
●榊田和伸 CV:三橋渡
27歳、身長178cm、ヤクザ。
「潮崎組」という組合に属しているが、普段はふつうに働いているらしい。
飄々としていていつも笑顔を浮かべているおにいさん。
たばこは吸っていないけど、組で飼っているネコに好かれない。
○あなた CV:なし
父親が亡くなった後に多額の借金があることを知った不憫な一般女性。
かつて父と住んでいたボロアパートに住み、頑張って借金を返済しようと働いていた。
◆01:慟哭、です
平凡なわたしの、いつもの帰り道。
そんな安寧を壊すように近づいてくる後方の不審な車。その奥に潜むじっとりとした、でも鋭い視線──。
父親が亡くなってからごくまれに感じていた「だれか」からの視線は、これだったのか、と。嫌な予感を感じたあなたは、自宅を目指して駆けだす。
そんな折、角から誰かに手を引かれて──。
「…ん? あれぇ…覚えてない? 僕のこと。…いやいやごめん。初対面だよ、僕たち…。でも、会えてとっても嬉しい」
誰!?といきなり現れた謎の男にあなたは、一層こころの余裕をなくす。
そんなあなたを見かねてか、計画に従っただけか。彼は手を取って近くのファミレスに逃げることを提案する。
そうして逃げ込んだ人気のないファミレスで、適当に注文をして向かい合う。
困惑するあなたに彼は、先ほど後ろを付けてきていた車が父親の借金と関係ある「普通じゃない」人間で、自分もそっち側の人間だと説明を施した。
二コリ、笑う眼前のおとこ。また背筋に通う嫌な予感──。
「今、この場所から、君がさっきみたく追い回されることも、借金の肩代わりをしなくても済む方法を教えにきたんだ」
◆02:深浅、です
ガチャガチャと、ごちゃごちゃの、困惑する頭のなかを一生懸命に整理する。
自分の父親が借金をしていたのはヤクザ絡みの会社で、毎月ちゃんと返していたのに更に催促する為に後をつけてきて──。
このままじゃどんな目に遭うかわからない。と、それを伝えに来た謎の男──榊田和伸は、そのヤクザたちと対立している「潮崎組」のひとりらしい。
そして、亡くなった父親と「潮崎組」の組長はかつて交流があった、とかなんとか…。
そんな、バカな、ドラマみたいな話、信じられるわけがない。
だが、ファミレスから急いで逃げ帰って来た自宅のアパート。何故かそのドアが開いていることに気づく。
よく見ると、鍵穴自体がぐちゃぐちゃに跡形もなく壊されているではないか。
「おーい、まってまってー」
──ヤバい。
「あ、やっぱり鍵、開いてたっぽいね」
ウソでしょ、ありえない。犯罪。おわってる。どうしよう。
「さっきのヤツらだって。君の家、嗅ぎ付けたんだろ。今はちょーど…部屋の中にいないけど、これすぐ戻ってくんじゃない?」
「…僕なら君を助けられるよ。…どうする?」
自分の命を守るため、父の名誉を守るため。彼にあなたは頷いた。
さっき、和伸が差し出した【借金を全額返済する代わりに、「潮崎組」組長の養子になる】なんて、あり得ない提案をのみ込んで。
◆03:死球、です
あれよあれよと流されて、あなたは潮崎組にやって来て数日が経った。
非現実的すぎる空間、環境──そのどれもが心臓をわしづかみにするような緊張感がある。
あなたのお目付け役となったらしい和伸は、そんな中でなんとなく頼りにせざるを得ない存在に近づいていた。これがよく言う吊り橋効果なのだろう。
そんなある日。
外に出るのが危険だからと、代わりに自宅の荷物を運び鍵を帰してきてくれた彼から大事な話があると告げられ、庭さきにある庵へ手を引かれる。
なんだろう、なにか失礼なことをしてしまったのか。小さな部屋の中で向かい合う。暖房の音が耳に響いた。
「ひとつ確認。君って、いま付き合ってる人とかいないよね?」
(え?)
思ってもみない和伸からの質問にあなたは、戸惑いながらも答えると、彼はどこか楽しそうな表情のまま、続ける。
あたまが重いかんじ。喉がかわく。
「あー…もう単刀直入に言うんだけど…僕と、結婚してほしいんだよね」
「もっと言えば、君との子どもが欲しいんだ」
つらつらと彼が語る「すてきな家族計画」には、なぜ自分が組長の養子なのか、なぜ助けられたのか。
すべての答えが詰まっていました。
◆04:明暗、です(R18)【キス・ディープキス・首筋にキス・胸責め・乳首責め・耳舐め・クリ責め・手マンをされながら自撮り・フェラ】
被害者なんです、わたし。助けてください
狭い箱庭の内であなたは、なにがなんだかわからないまま和伸に舌をねじ込まれる。
妙に生ぬるい感覚と、閉め切った部屋に充満する男女のにおいに辟易とする。
「…っふ、ふふ…、僕の言うこと聴いちゃって、かわいー…ちゃんと息継ぎ出来てえらいなー」
必死に抵抗してもすぐに力でかすめ取られ、まるめ込まれる。
そんなあなたを見た和伸は完全にスイッチが入ってしまったようで──。
「せっかくだし、もうしちゃうか。子づくり。今から」
──うそ、うそうそうそ
「もうちょっとこう、一日一日…少しずーつ距離を詰めていこうって思ってたけど」
「いい、いい。なんか飽きたわ、そういうの」
傲慢で、あまくて、それでいて幼気な。
あなたと彼の本当の「序章」がここから幕をあけた。
◆05:正銘、です(R18)【ディープキス・挿入・正常位・危ないクスリ?・種付けプレス・連続中出し】
「…びっくりしちゃって、どうしたの…? マジでいれると思ってなかった? いや、僕のこと、舐めすぎだろ…(笑)」
──なにこれ
「男に、力でもちんこでも負けて…なにも…考えられませんって、顔……だいすき、僕」
「セックスとか…これが醍醐味でやってるようなもん…だし、ねぇ…っ」
──ちがう、ぜったい
そんな感じじゃなかったのに。もしかしたら、ちょっといい人なのかも、って。
見た目とか社会的地位で判断するものじゃないなって。思って…
「…はは…悪い子だなぁ……僕の前で…っ…他の、男を呼ぶとか…。…お父さんはもういないよね…? 君に借金遺してっ…死んだんじゃん…」
あぁ…もう。
「…君はっ…僕と同じぐらい、不幸じゃないといけないんだよ…っ?」
歪な愛で押しつぶされた体、ただただ機械的に流れる汗。
あなたのナカにどぷどぷと流れる彼の精子──。
「君がいないと僕は…っ…この世界で、生きていけない…っ」
◆06:桜桃、です
剥けちゃった
■三橋渡様 キャストフリートーク
■特典ショートボイス(1)「眠れないおとこ」
■特典ショートボイス(2)「知りたいおんな」
■後日談SS
本編・WAV(SEあり/SEなし)
本編・MP3(SEあり)
特典ショートボイス(SEあり/SEなし)
キャストフリートーク(一部、本編内の話が含まれますので本編ご視聴後にお聴きいただくことを推奨します)
後日談SS
あらすじ(テキスト)
【全編(KU100)ダミーヘッドマイク+スタジオ収録】
◇注意事項◇
※淫語、直接的な表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※SEには水音、射精音が含まれます。(差分フォルダあり)
※本編内に避妊描写はございません。あくまでフィクションの一部としてお楽しみください。
※愛ありきですが、無理やり描写がございますので苦手な方はご注意ください。
《一般的なハッピーエンドではなくメリーバッドエンドに近いです。くれぐれもご注意ください》
制作…蜉蝣lantern
https://twitter.com/kageloulantern
シナリオ…立呉サビ
イラスト…くつ 様
https://x.com/gyuunyu_0141
キャラクターボイス…三橋渡 様
https://twitter.com/mitsuhashivoice
音声素材…「色んな効果音集100」 ディーブルスト 様
ポケットサウンド 様(https://pocket-se.info/ )
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などは関係ありません。
※作品の著作権は放棄しておりません。
無断転載、複製等は違法行為にあたりますのでご遠慮ください。発見した場合は直ちにしかるべき処置を取らせていただきます。