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痴漢一本で勝負しているだけに、演出・演技共に拘りを感じる作品です。(囁きと耳舐めの破壊力よ……!)
衣擦れの音が聴こえる「間」の取り方が絶妙です。どんな風に触れられてるのか想像をかき立てられます。
特典があるのと無いのとでは、印象がだいぶ変わりますね。
謎の男に追い詰められる恐怖を味わう為に、皆さん仰っている通り、まず本編から聴く事をお勧めします。

藤木さんは「そんな爽やかな声で何を言ってるんだ」と思うような、変態的な言動ばかり。
プロローグを聴けば、彼がいつヒロインを好きになったのかや、一方的な愛し方をする理由が、昔片想いしていた人を見失ってしまったトラウマのせいである事も分かります。
満員電車で偶々身を寄せただけで運命を感じてしまい、彼の中では既に2人は付き合ってます。
(元カノにフられたのは、そんな風に脳内で勝手に話を進めてしまう悪癖でコミュニケーション不全に陥ったからでは、と想像しました)
乗車時間をずらして避けられたり、電車でしか触れ合えない時点で、この関係がおかしい事に気づいて欲しいものですが、あれだけ認知歪んでたら無理でしょうね……。

ただ友人もいて、家族仲も良好で、恋愛面以外ではいい人みたいですし、ヒロインが別の痴漢に襲われてるのを助けてくれるところは、普通にカッコ良かったりします。
(この友人や痴漢にもボイスがあります。二人もの痴漢に狙われるとは、きっと彼女は相当魅力的なボディの持ち主なんでしょうね。笑)
私は藤木さんに同情的になっちゃったので、ヒロインにも過去の出来事を話して、いかに彼女を失いたくないかを切々と訴えれば絆されてくれるのでは? と思ったんですが、そんな都合良くはいきませんかね。

特殊な状況下でのHばかりなせいで、お互いもう痴漢プレイでしか興奮できない体質になってて、結ばれたとして結局電車デートになりそう、と思うのは私だけでしょうか。笑