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「ダメ男、間に合ってます【プライベート体感フォーリー】」 へのレビュー

    • 男女の友情の均衡って、綱渡り的な危うさを孕んでるよね。

      束縛の激しい彼女に疲れるやっくん。
      放任主義な彼氏に不安を覚えるヒロインちゃん。

      今まで何の気なしに隣同士で笑い合っていたはずなのに、気が付いたらそこにいたのはただの男と女。
      タイミングが良かったのかはたまたボタンを掛け違えたのか、背徳感にまみれた惰性や怠惰なのかそこから生まれる恋慕なのか…

      この1:41という中で、いろいろな感情が目まぐるしく衝き動かされる作品でした。


      最初に一歩…どころかお手つきレベルでこちら側へと乗り込んできたのは、やっくん。
      堂々たるまでに「ダメ男」という看板を引っ提げ、いとも簡単に友情のラインを踏み越えて来ちゃうんだもんなぁ。

      これまた流石と申しますか、そういう雰囲気への流れの作り方がすこぶる上手い。
      加えて甘え上手でおねだり上手。
      モチのロンでえっちも巧み。

      軽薄さ満てんに「それ最低」と思える言動で作り上げた「やっくん」という自らの像を、武器にも盾にも出来ちゃうのが強者すぎる。
      そんな彼の感情の動きや抑えきれない独占欲がチラ見えする瞬間が、ぎゅっと心に響いちゃうんだよなぁ…あ、これダメ男に絆される典型的なアレですかねヘヘッ


      そして特典のSS。
      正直、特典と呼ぶにはあまりに私の中でこの作品においての比重を占めてしまったかもしれません。
      それぐらいに相対密度高すぎ大問題なので、どうか心して挑んで欲しい。
      この二人の明るい未来を望む方には胸が苦しくなるような内容かもしれないけれど、人生の選択肢において「絶対的な正解」なんてないのだと、頭をガツンと殴られるような衝撃を味わえます。

      この特典ルートを踏まえた上で本編へ帰ると、新たな観点と視点で作品の解像度上げが捗るのでオススメです。

      64人が役に立ったと答えています

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