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「痛み愛〜愛を知らないミナトくんは愛し方がわからない〜」 へのレビュー

    • おっダウナー系男子の執着愛!大好物ですよウヒヒッ!!

      と、軽い気持ちで聴いてしまった事を激しく後悔しながら、そんな迂闊な自分を小一時間正座説教してやりたくなっちゃったな…
      まるで刺さったままになった棘が心の奥底に潜り込んでじくじくと痛み続けるような、多分に余韻を残す作品でした。

      言わば偶然の出会いから始まった関係。
      なりゆきと言ってしまえばそれまでなんだけど、心にぽっかりと空いた穴にミナトくんの「放っておけなさ」が見事に嵌ってしまったのだろうなぁ、と。
      trが進むと唐突に懐き度MAXなイチャラブ男子に進化を遂げた彼からのドスケベ淫語責めで面食らってしまったけれど、これはこれでどうすればお姉さんが喜ぶのか、どうすれば彼女の側に居続けられるのかという「自分の居場所」を作る為のミナトくんなりの処世術でもあったのかもしれないなと思います。

      そして自分とお姉さんの世界が脅かされてしまうと不安に駆られたミナトくんが曝け出していく、内に潜ませていた本当の自分。
      ここまでの事を相手に求めなければ愛情を感じられない環境で彼が今まで生きてきたのかと思うと、あまりの切なさとやるせなさに涙が出そうになってしまう…

      酷いことをされているのに、それに縋るように「一緒じゃなきゃ淋しい」なんて言われたら、突き放す事すら出来なくなってしまうよね。
      最後の最後までミナトくんの言葉や行為のひとつひとつがずっしりと重く、己の身と心を切り売りすることすら手段として厭わない彼の「俺も普通に近付けたのかな」という言葉を全て終わったあとでふと思い出すと、胸がぎゅっと締め付けられるようでした。

      「痛み愛」とは、本当にこの作品の為にある言葉なんだと思います。

      その痛みを分かち合う事も分かり合う事も容易い事ではないのだろうけど、ほんの少しでもその痛みの中から彼を引き寄せてあげられるといいな。
      二人で完全に堕ちてしまう前にどうか、と切に願います。

      20人が役に立ったと答えています

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