レビューを報告する(情報入力)

  • 1. 情報入力
  • 2. 報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください

「失われた記憶と真実~記憶喪失になった私の目の前に現れた彼は本当の恋人……?~」 へのレビュー

    • 2023年08月18日
      レビュアーオススメ!
      約120分に渡る本編+20分の特典。

      この長編とも言える内容を聴き進めていく中で要所要所に散りばめられた伏線が回収され、最後にはそうだったのか…とハッとさせられる、そんなサイコサスペンス映画を観ているような感覚に陥らせてくれる作品でした。

      不慮の事故による記憶喪失。
      そんな自分に寄り添い、甲斐甲斐しく身の回りのお世話をしてくれる同じ会社の上司であり、恋人の玲哉さん。

      とろけるように甘く優しい彼の愛情を注がれながら生活を共にし、それでも記憶を失ったせいか、なかなか「恋人」としての実感が湧かず戸惑う素振りを見せても「これからまた二人で思い出を作っていこう」とあたたかく包み込んでくれるのが嬉しいよね。

      居心地が良いのに、掴める場所がどこにもないような不安感を抱えながらぬるま湯の中で揺蕩うような生活を送る中で、ポツリポツリと浮き出て水面を濁していく違和感。
      ストーカーの存在、連日うなされる悪夢、二人の写真がないアルバム、左手の薬指…
      真実へと繋がるピースを手繰り寄せ、記憶のパズルが完成した時には、もう玲哉さんも自分も後には引けないところまで来てしまっていたのだと思います。

      「記憶喪失につけ込んだストーカー男の略奪愛」

      鼻からそう思い込んで聴いていたので、正直ラストの展開には驚かされました。
      いや間違ってはないのだけれど、そうなってしまった経緯が明らかになると、何度か接触があったはずの彼の言う「ストーカー」に心が揺るがなかったのも納得だなぁ、と。

      リスナーの受け取り方一つで最高のハピエンにも、メリバにも、バドエンにもなり得るこの余韻を残した終わり方が、個人的にはとても好きです。

      ストーリー性重視ではありましたが、えっちシーンももちろんどろり濃厚。
      リップ音含めての水音と、常に「ココにいる」というゾクゾク感を味わわせてくれるお耳0距離での濃密囁き&吐息は、必聴です!

      43人が役に立ったと答えています

  • 理由必須
    0 / 1500