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無理矢理真紘くんに組み敷かれる事から始まった関係性。
その中で彼が抱える孤独と繊細すぎるが故の心の闇に触れ、歩み寄る事が叶った前回の続編。
そして、一方的にぶつけ合ってきた感情のすれ違いがようやく交わり合い、二人が築き上げる想いの集大成となる今回の完結編。

概要にもあるように、今作のみでも純愛ストーリーとしてお楽しみいただけるかとは思います。
ただシリーズ通して聴いてきた方には、真紘くんが発する一言目から、心臓がぎゅっとなるようななんとも言えない感情が胸の内に溢れてしまったのではないかな。

声のトーンからしてもうね、本当になんというか…とても晴れやかなのね。
陰を背負ってるとも思わせるようなダウナー系だった前作までが嘘のように、自分の心の中にある気持ちを真っ直ぐに見据えて包み隠さず伝えてくれて。
「自分」という存在を認めてあげた上で想いを言葉にして紡ぐなんていう事が出来たのは、もしかしたら彼の人生の中で初めてなのではないのかな?と思うと、込み上げてくるものがありました。

自分の生い立ちや置かれている環境からのただの逃げ場だったセックス。
そんな真紘くんだからこそ「好きな人とするものなら、あんたとしたい」という言葉に、何よりも先生への想いが込められている気がしてしまったな。

そして甘々駄々っ子でおねだりする姿が愛おしいやら可愛いやら…
俺の言葉じゃ重みがないと自嘲する彼に、いやもう真紘くんだからこそなのよ!?とどうか伝えてあげて欲しい!切実に!!

心も身体もお互いの想いと快楽でぐちゃぐちゃになりながらも、ようやく一番大切なところで繋がれたというあたたかな気持ちでいっぱいでした。
その胸の痛みも苦しさも、全部引っ括めてそれが恋っていうものなのだよと、一つ一つ真紘くんが先生の側で気付いてたくさんの幸せを手に入れられますように。

3部作、最後まで本当に楽しませていただきました。
ありがとうございました!