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大切であればある程その存在に否定されるのが怖くて、いっそぐちゃぐちゃに壊してでも逃がすまいとする不器用男子、好きなんですよねぇ…

元彼に捨てられ、虚無生活を送るお姉さんの元へと遊びのお誘いに来てくれる八千夜くん。
意思があるのかないのか…それすら定かではない彼女に首輪とリードをつけて、夜のお散歩へ。

立ち寄ったショップのアダルトコーナーで脳内イメプからの、レジでの羞恥プレイ。
公園でのわんわんタイムからのちんビン+イラマという、ドM女子大歓喜のハッピーセット。
ザー汁咀嚼してがっつり精液染み込んだべろに、苦いって文句言いながらも舌絡めてくるのえっちだよね。

見事なまでに雑魚なメス犬へと成り下り、晴れて「普通の女の子」から卒業させられるまでの手際があまりにも鮮やか。
八千夜くんの人懐っこい雰囲気からは到底想像もつかないドS鬼畜っぷりに、ギャップで頭がバグるかと思いました。

けれど行為中に滲ませる本音や思うように言葉や気持ちを返してくれないお姉さんへ苛立つ姿は、ただの駄々っ子でしかないんだよなぁ。
素直になりたいのにそんな自分が照れ臭くて、同じベクトルの想いが返ってくるのか不安で、結局強がっちゃうんだよね。

それでもどんどん好きが溢れて、100億光年に一度の奇跡を起こしてくれたその勇気に感謝感涙。
マゾ犬お姉さんのドS飼い主様だったはずの八千夜くんが、ただの可愛いの権化と化していて顔面ﾆｯｺﾘ心はﾎｯｺﾘでした。

彼自身も言葉にしていたけれど、きっと八千夜くんとお姉さんは似た者同士だったのだと思います。
彼女が壊れたお人形のような状態でいたのも、そうしていれば八千夜くんがそんな自分で遊ぶ為に来てくれるのがわかってたからじゃないのかなぁ。
寝たフリの行で、そんな風にも思えちゃったな。

欲しがりで寂しがりで不器用すぎる二人だからこそわかり合える歪な世界に、ぎゅんぎゅん惹き込まれて行く作品でした!