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「【CV.佐和真中】Secret OZclub(オズクラ) Route04 可哀想で忘れられない私のキング・李志亜」 へのレビュー

    • 2023年02月04日
      レビュアーオススメ!
      秘密の社交クラブ「OZclub」を舞台に繰り広げられるシリーズ4作目。

      前作までのイメージのまま挑むと剛速で横っ面張り倒される事となるので、どうか心して臨んでいただきたい。
      そしてネタバレなしに聴いていただけると掻き乱される情緒も抉られる精神への痛みも一入なので、何卒よろしくお願い申し上げます。


      基本的なルールや設定は同様となるものの、作中の雰囲気はガラリと変わり、志亜くんをキングに指名した時点で彼を受け容れる形となります。

      1ヶ月間の恋人と言う名の愛玩人形。
      「おまじない」を施され、半ば強制的にこじ開けられていく快楽という名の未知の世界。
      その中でお互いの真髄に触れ、変化していく感情への戸惑いや葛藤。
      この淫靡で甘美なる時間は永遠ではなく、だからこそ優しいのだとわかると胸がキュッと締め付けられるように切なくなりました。

      そしてモノローグで回収される全ての伏線と、明かされる真実。
      言うなれば「憎愛」、けれどそんな一言ではとても言い表せない程複雑に絡み合ってしまった想い。
      志亜くん自身がそこに囚われ続けていたからこそ、そっと手を離してあげたのだろうね。それなのに。
      まさに彼にとっての原点回帰となるような最後の台詞には、涙が溢れてきました。

      たった1つの誤算を救いと取るのか、振り返った彼がどういう形で彼女の手を取るのか…
      その判断は聞き手へと委ねられ多分に余韻を残す、儚く、とても美しい終わり方だと思いました。


      このOZclubというシリーズにおいて一貫してブレない魅力が、ヒロインであるクラウンの「強さ」だと私は思っています。

      ただ流されるのではなく、自らも傷を負いながら相手の頑なだった心を揺るがし、その先へと導いて行ける唯一無二の存在。
      このキングの隣にいるのはこのクラウンでなければ意味をなさないという圧倒的なストーリー性をもって、激しく心を揺さぶられる物語たち。

      今回も素晴らしい作品をありがとうございました!

      72人が役に立ったと答えています

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