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「夏、少女は飛んで、火に入る。」 へのレビュー

    • 2023年12月03日
      レビュアーオススメ!
      作者の同人旧作はがるまにフロア。細く硬質な描線で描かれる涼やかな温度感の美少女たちと、内に秘められた激しい性欲の熱情のコントラスト。商業でも継続的に活動している作家さんです。

      久々の帰省で再会した、従兄弟の少女。10年以上前、兄貴分としてお祭りに手を引いて一緒に出かけた○供は、目を惹く美少女に成長していました。
      「ずっと想っていた」という少女の告白。しかし、男には、既に街で同棲している相手がいます。

      なだめようとする男に少女は言います「思い出をください」。

      この少女、経験はありませんが、無知なお人形ではありません。
      成長期に偶然覗いた行為(親戚のお姉さん格のJK×今回の男の「街に出る前の思い出作り」)に唆られ、田舎なりに情報や道具(!)を集めて、何年にも渡る、想いと快感への好奇心が綯い混ざった自己開発…

      その開発された官能の激し過ぎる刺激が、思い描いていた想い人との実戦で少女を襲います。それがまた理性をぐらつかせて、おねだりの内容も、行為も、歯止めを失ってどんどんエスカレートしていきます。

      熱情と性の昂奮で、熱に浮かされたような、赤く染まり、漂うような少女の表情。今作は表情中心で場面を追っている印象があります。
      思い描いていた想い人の男根に、目を裏返しながら口に咥えこむ場面の〇褻☆

      「あなたの奴隷にして」「お兄ちゃん専用の●だから」
      少女がたどたどしく紡ぐ、言葉の意味を分かってるのかも判然としない卑猥な科白が、言霊のように二人を煽りに煽る進行の衝迫力☆
      体当たりの勢いで描かれる連日の激しい行為、自分の内に獣の欲望を自覚する少女の縋りつく肢体、湧き上がる熱気に浮かされたようなSEXは途切れなく続き… 刺さります。

      さてこのお話、男が街へ帰る日を迎えて「またね」とはなりません。
      人生に、火傷の瘢痕のようにこびりついたひと夏の体験で、曲がり道に入ってしまった二人。
      作家独自の熱気を孕んだ描写が訴えてくる一品。

      3人が役に立ったと答えています

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