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「さよなら、だいすき、お兄ちゃん(出演:河村眞人)」 へのレビュー

    • 実の兄妹だけど外では恋人のようにふるまっているし、2人の仲も良好。
      不安なことなんて何もなさそうと思っていたら母親と兄の関係がだいぶ不穏…

      話の流れから母親は兄に自分の夫の代わりをさせていることが早々に分かります。闇が深すぎる…

      そんな中、兄がひとり暮らしを始めると言い、妹との関係も清算しようとします。

      兄を一人の男として愛している妹は必死に引き止めますが兄の決意は硬いようで…

      独り暮らしの兄の部屋で妹は兄の異常な思いを目の当たりにすることになります。

      兄自身、妹にこんな感情を抱くのはおかしいということを思いつつ止めることはできない感情。

      実の母親にされた仕打ち、その中で兄の希望は妹ただ一人。
      そして母親からネグレクトをされた妹の希望も兄ただ一人。

      兄は極限状態の中、自身を保つために妹に縋るしかなかった。救いを求めるしかなかった。

      そして妹もその生い立ちから兄に依存はしていましたが兄の異常な思いを知り、完全にその闇に飲み込まれ…

      一抹の不安を残しつつも、妹は兄の部屋でずっと彼の帰りを待つ生活を送るのでしょうね。

      兄は妹が離れていかないか不安で試すようなマネをしても妹はそんな兄の心情を理解し、裏切るようなことは絶対にしないでしょう。

      2人が離れることはもうない。


      河村さんの演技が本当に素晴らしかったです。
      高瀬浩をいう人間の不安定な心の動きを声で的確に表現されています。

      実の兄妹という設定なので苦手な方もいらっしゃるとは思いますが河村さんファンの方にはぜひ聞いて頂きたい作品です。
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