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狗杖の人外感の描かれ方がものすごくツボでした。上位種ものが好きな方にぜひオススメしたい。

狗杖はある日突然ヒロインの家を訪ねてきて、「私は君が幼い頃遊んでいた木像ですよ」となんでもない調子で話してきます。
普通の人間なら仲良くなりたい相手に怪しまれるのを考慮して初手からそんな馬鹿正直に言わないかと思うのですが、人外さまなので人間の感覚とは何もかもが違うんですよね。
他にも好きなところをあげたらキリがないので割愛しますが、些細な単語やセリフ回しからも人外さがジワジワと伝わってきます。

狗杖は封印されただけあって結構悪いことしてたっぽく、一般人のことは食べ物としか思ってなさそう。でもヒロインのことを『おもしれー童』として気に入ってしまい、けれど木像の身ではひたすらヒロインの再来を待つことしか出来なかったため、その間に色んな感情が熟成されてしまった結果が今作です。

本性としては尊大で邪悪な狗杖がヒロインへの想いを語るシーンは必聴です。ヒロインを囲えて良かったね狗杖(他人事)